「425から始まる電話」…いったいどこから?
最近、「425から始まる電話番号」からの着信が全国的にSNS(X/Twitter)などで報告されています。
特に、自動音声で「NTTです」「総務省からの重要なお知らせです」と案内されるケースが多く、「本当に政府機関から?」「何かのトラブル?」と不安になる人も少なくありません。
また、警察を名乗る電話では、「〇〇さんのお電話でよろしいでしょうか?」などと本名を名指しで掛かってくる事例も頻繫しており、注意が必要です。
425からの電話はどこの地域・国から?
425という番号は、一見すると市外局番や国番号のように見えますが、日本国内の市外局番ではありません。
また、国番号としても「+425」は現在正式にどの国にも割り当てられていないため、明確な地域特定は困難です。
このような着信に多いのが「スプーフィング(番号偽装)」と呼ばれる詐欺的な手口です。
スプーフィングによる自動音声ガイダンスに注意
スプーフィングとは、本来とは異なる番号を表示させて発信する詐欺の一種です。
最近多く報告されている425番号の電話では、以下のような自動音声が流れる例があります:
- 「こちらは警視庁捜査二課です。〇〇さんでしょうか?」
- 「あなた名義の口座がマネーロンダリングに使用されています
- 「こちらはNTTドコモです。」
- 「未納があります。このままでは電話が使えなくなります。」
- 「あなたの電話番号に異常が見つかりました。2時間後に通信を停止します」
- 「詳細を知りたい方は1を押してください」
「425 自動音声ガイダンス」は詐欺の可能性も
こうした公的機関や通信会社を名乗る自動音声は、信頼を得るための詐欺の常套手段です。
実際には、警察・総務省・裁判所・金融庁などの行政機関が自動音声で個別に連絡することはまずありません。
特に、「不安をあおる」「番号を押させる」「LINEに誘導する」などの誘導がある場合は要注意です。
電話に出ただけで料金がかかる?
ご安心ください。着信に出ただけでは通話料金は発生しません。
ただし、以下の行動は危険です:
- 電話をかけ直す(国際通話となり高額請求の可能性)
- 音声ガイダンスの指示に従って番号を押す
- 名前・住所・マイナンバー・暗証番号などを口頭で伝える
「425 詐欺」「425 自動音声」の検索が増加中
SNSや検索エンジンで「425 詐欺」「425 自動音声」といったワードの検索が急増しており、多くの方が実際に被害や不安を持っていることが分かります。
似たような番号による被害報告もあり、「+87」「+29」「+44」などの番号からも同様の手口が確認されています。
不審な電話の見分け方と対処法
以下のポイントに注意すれば、不審な電話を見分けやすくなります:
- 発信者番号が「425」など見慣れない数字で始まる
- 内容が不安をあおる・強制的・一方的
- 電話の途中で操作(ボタンを押す)を求めてくる
- LINEなどのビデオ通話に誘導される
対処法としては:
- 出ない・折り返さない
- 着信拒否設定や迷惑電話アプリでブロック
- 番号を検索し、他の人の報告を確認
- 不安な場合は警察相談窓口(#9110)や消費者ホットライン(188)へ連絡
まとめ
- 425から始まる番号は日本の市外局番ではなく、国番号でもない
- NTTや総務省などを名乗る自動音声には注意が必要
- スプーフィングの可能性が高く、操作を求める場合は特に警戒を
- 出ない・折り返さない・個人情報を教えないことが大切
よくある質問(FAQ)
- Q. 425から始まる電話は本当に警察や総務省ですか?
- A. ほとんどの場合、詐欺の可能性があります。公的機関がこのような番号から個別に自動音声で連絡することはありません。
- Q. 操作を求められた場合、どうすればいい?
- A. ボタンを押さずにすぐに通話を切り、着信拒否設定を行いましょう。
- Q. 出た後に不安になった場合は?
- A. #9110(警察相談)や消費者ホットライン(188)に相談することをおすすめします。
- Q. 折り返すとどうなりますか?
- A. 海外のプレミアム通話につながる可能性があり、高額請求のリスクがあります。
免責事項
この記事は、ユーザーからの報告や公開情報をもとに作成された注意喚起記事です。
記事中で紹介した組織名(警察・総務省など)は、詐欺グループが悪用している例を挙げたものであり、実際に発信元であることを示すものではありません。
情報はできる限り正確に記載しておりますが、最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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