2025年7月現在、「+1811」や「+1 811」から始まる国際電話の不審な着信が日本国内で増加しており、SNS(X/Twitterなど)や電話番号検索サイトでは「迷惑電話」「詐欺では?」という声が多く見られます。
「知らずに出てしまった」「留守番電話が残っていた」「折り返してしまった」——そんな不安の声に対し、この記事では+1811の正体や詐欺の可能性、見分け方、通話料金、対応方法について解説します。
✅「+1811」はどこからの電話?国番号「+1」はアメリカ・カナダなど北米エリア
まず、「+1」はアメリカ・カナダ・グアム・サイパンなど北米地域の国番号です。
その後の「811」は、日本のように固定番号や携帯番号のような市外局番・事業者番号ではなく、実在しないケースや偽装された番号(スプーフィング)の可能性があります。
⚠️ 詐欺や迷惑電話の可能性が高い理由
以下のような点から、「+1811」からの着信は詐欺やスパム電話の可能性が高いと考えられます:
- 日本の「インターネットホットラインセンター」や「総務省」「NTTファイナンス」などを名乗る
- 自動音声ガイダンスで不安を煽り「1を押してください」などと誘導する
- クレジットカードや通信契約に関する支払いや異常を告げてくる
- 留守番電話に不自然な自動音声ガイダンスを残す
- 番号が実在の事業者として登録されていない・検索しても出てこない
📞 電話に出てしまったらどうなる?通話料金は?
▶ 出てしまっただけで高額請求されることは少ない
「着信に出ただけ」であれば、通常、受信側に料金が発生することはありません(ただし、IP電話など一部例外あり)。
▶ ボタン操作に注意
自動音声の案内に従って「1」や「9」などの番号を押すと、詐欺グループのオペレーターに転送されるリスクがあります。
▶ 折り返し電話は危険
折り返し電話をしてしまうと、高額な国際通話料が発生する可能性があります。特に、詐欺目的で料金が発生する仕組みになっているケースもあるため、絶対に折り返さないようにしてください。
🔍 留守番電話に不審なメッセージが残っていた場合
多くの報告によれば、+1811からの留守電には以下のような音声が含まれるケースがあります:
- 「通信サービスを2時間以内に停止します。確認するには1を押してください」
- 「支払が確認されていません。オペレーターにおつなぎします」
このようなメッセージは、詐欺の典型例です。絶対に指示に従わないでください。
🛡 スプーフィングとは?なぜ不審な番号が表示されるのか
「スプーフィング(Spoofing)」とは、発信者番号を偽装する技術で、最近の詐欺電話の多くがこの手法を悪用しています。
そのため、表示されている「+1811」自体が実際の発信元ではない可能性もあります。
📝 安全な対応方法
対応方法 | 解説 |
---|---|
出ない | 知らない国際番号は基本的に無視する |
押さない | 自動音声の指示には従わない |
折り返さない | 高額な電話料金請求の恐れあり |
通話記録を残す | 詐欺被害の証拠になるため録音やメモを取る |
電話番号検索サイトで確認 | 「電話帳ナビ」や「JPnumber」で口コミを確認 |
スマホに迷惑電話アプリ導入 | 「Whoscall」「迷惑電話ブロック」などで自動判定可能 |
固定電話は国際電話着信をブロック | 「国際電話不取扱受付センター」の利用を検討(※後述) |
📬 国際電話不取扱受付センターとは?
警察や通信各社は、固定電話の「国際電話の着信・発信」を停止できるサービスを推奨しています。
詳細はNTTなどの「国際電話不取扱受付センター」で申し込みが可能です。
👉 国際電話利用契約の利用休止申請
❓ よくある質問(FAQ)
Q. +1811からの電話に出てしまいました。通話料金はかかりますか?
A. 出るだけで料金がかかることは通常ありません。ただし、ボタン操作や折り返し通話は別です。
Q. 留守番電話に不審な内容が残っていました。聞くだけで料金がかかりますか?
A. 留守電の再生に料金はかかりません。内容によっては保存し、警察に通報しましょう。
Q. 折り返し電話してしまいました。通話料金は?
A. 国際電話扱いとなるため、1分数百円〜の高額請求の恐れがあります。通話時間を確認のうえ、通信会社へ相談してください。
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🧾 まとめ
- 「+1811」はアメリカ・カナダ地域の偽装された詐欺番号の可能性が高い
- 詐欺グループが自動音声で不安をあおり操作を促す手口に注意
- 折り返し電話はNG、高額請求やさらなる詐欺被害の恐れあり
- 国際電話の着信対策やブロック設定の導入も検討を
🛑 免責事項
本記事は2025年7月時点での情報に基づいて作成されています。
被害が疑われる場合は、すみやかに警察(#9110)や消費者ホットライン(188)などへ相談してください。
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