最近、「+80987320110」という見慣れない番号から着信があった、という声がネット上で相次いでいます。
とくに「+80」や「+809」で始まる番号は、日本の電話番号と異なるため、不安に感じる人が少なくありません。
この記事では、
- 「+80」と「+809」の違い
- この番号を使った詐欺のような手口の傾向
- 被害を防ぐための対策
について分かりやすく解説します。
「+80」は実在する国番号?それとも偽装?
まず「+80」についてですが、2025年6月現在、「+80」単体で割り当てられた国番号は存在しません。
ただし、「+80〜」のように見える番号が着信することがあります。
これは「スプーフィング(番号偽装)」と呼ばれる技術によって、発信者が本来の番号とは異なる番号を表示させているケースがあり、発信元が不明瞭な番号として注意が必要です。
「+809」はどこの国?──カリブ地域からの番号
「+809」は、ドミニカ共和国に割り当てられている国番号です。
他にも同じカリブ地域で+829や+849も使われています。
ただし、日本に住んでいる人がこの地域から突然着信を受けるのは極めてまれで、実際には迷惑電話や不審な通話事例が多く報告されています。
どんな内容の電話?──報告されている詐欺的手口の傾向
実際にこうした番号からの通話を受けたという人の声によると、以下のような流れが多いようです:
- 警察署や官公庁(例:警視庁、県警)を名乗る
- 「あなた名義の銀行口座やカードが犯罪に使用された」と告げられる
- LINEやビデオ通話での“事情聴取”を提案される
- その後、ATMやネットバンキングでの送金を求められるケースも
これは、国内で多発している「特殊詐欺」の一形態と似たパターンです。
ビデオ通話では、警察手帳や逮捕状に見える紙を見せて信頼させようとするケースもあります。
「名前や住所を知っている=本物」ではない
通話の中で自分の本名や住所が出てくると、思わず信じてしまいそうになりますが、これは名簿やSNS、通販履歴などから収集された個人情報の可能性があります。
「知っている=本物」とは限りません。冷静な対応が重要です。
LINEやビデオ通話での“捜査協力”はあり得ない!
警察や役所が、LINEやビデオ通話などのアプリを使って「取り調べ」や「捜査協力」を依頼することは絶対にありません。
こうした提案があった時点で、詐欺の可能性が非常に高いと判断しましょう。
スプーフィングとは?番号表示に騙されないで
最近では、「スプーフィング」という手口が用いられ、あたかも正規の電話番号のように見せかけて発信されることがあります。
つまり、画面に表示された「+80987320110」が本当の発信元とは限らないのです。
このような電話で絶対にやってはいけないこと
NG行動 | 理由 |
---|---|
名前や住所を伝える | 情報がさらに悪用されるリスクあり |
自動音声の指示に従って番号を押す(例:1を押す) | 詐欺グループに転送される恐れ |
LINE・SNS・アプリで連絡を取る | 顔や声、連絡先情報が記録される危険性 |
指定されたATMで送金する | 取り戻すのが非常に困難になる |
安全に対応するには?迷ったら相談しよう
以下のような対処をおすすめします:
- 電話には出ない、無視する
- 不審な番号は着信拒否・ブロックする
- 消費生活センターや警察署に相談する
- 通信事業者や総務省の迷惑電話通報窓口に報告する
まとめ|+80987320110のような番号からの着信は要注意!
項目 | 内容 |
---|---|
電話番号例 | +80987320110 |
表示パターン | +809〜、+80〜 など |
国番号の意味 | +809=ドミニカ共和国 / +80=割当なし(偽装の可能性) |
報告されている内容 | 官公庁や警察を名乗る / ビデオ通話やATM操作を促す |
適切な対応 | 電話に出ない / 個人情報を伝えない / 関係機関へ相談する |
本記事の目的と注意事項
本記事は、詐欺被害の未然防止を目的とした啓発記事です。
記事内に登場する番号や団体名は、あくまで一般的に報告されている例を紹介しているものであり、実在する機関を非難・中傷する意図は一切ありません。
✅ あなたの周りでも、不審な着信に悩んでいる人がいるかもしれません。
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