最近、「+1(800)」や「+1800」といった見慣れない国際番号からの着信が増えています。この番号はどこからかかってきているのか?詐欺の可能性は?そして、もし出てしまったり折り返してしまったら通話料金はどうなるのか?気になる点をわかりやすく解説します。
「+1」はどこの国の番号?
「+1」はアメリカ合衆国・カナダ・プエルトリコなどの北米地域を示す国番号です。
つまり、「+1(800)」という着信は、アメリカやカナダからの電話である可能性が高いということです。
「800」はどういう番号?
「800」はアメリカやカナダで使われているフリーダイヤル(トールフリー)番号です。
日本でいう「0120」や「0800」と同じような電話番号です。
ただし、この仕組みを悪用して詐欺に使われるケースも多発しています。
詐欺に使われることも多い!「+1」からの国際電話に要注意
最近では、「+1」から始まる国際電話を使った詐欺が急増中です。
よくある詐欺の特徴:
- 日本語や中国語の自動音声が流れる
- 「あなたの銀行口座が犯罪に使われている」と脅す
- 「今すぐオペレーターにつなぐには1を押してください」などの誘導
- 警察や裁判所、税務署を名乗る など
こうした詐欺は、IP電話や偽装された番号を使っており、発信元の正体は特定が難しい場合もあります。
末尾が「110」などの番号は特に警戒を!
一部の国際電話詐欺では、電話番号の末尾が「110」など、日本の緊急通報番号に似せた構成になっていることがあります。
例:
- +1(800)***0110
- +1(888)***9110
このような番号は、「警察からの連絡だ」と信じ込ませる詐欺グループの手法です。
日本の警察や公的機関が国際電話で連絡してくることは基本的にありません。
電話に出てしまった/折り返してしまった場合の通話料金は?
電話に出ただけの場合:
基本的に通話料金は発生しません。
折り返した場合:
通話先が実際に「800番号」でも、国際通話として扱われる可能性があり、高額な国際通話料金が発生する可能性があります。
とくに格安SIMなどでは注意が必要です。
また、相手が自動音声で長時間通話を引き延ばすケースもあり、通話時間が長くなるほど料金が高くなります。
対策と注意点
- 見知らぬ国際電話には出ない・折り返さない
- 不審な内容が流れたら即切断
- 通話内容をメモしておき、消費生活センターや警察に相談
- スマホ設定で国際電話の着信拒否を活用する
- 「+1(800)」は詐欺の可能性があると認識しておく
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
国番号「+1」 | アメリカ・カナダなど北米地域 |
「800」 | フリーダイヤル(本来は無料) |
詐欺の可能性 | 非常に高い。要警戒 |
通話料金 | 出るだけなら無料/折り返しは国際通話扱いで高額な可能性も |
推奨対策 | 出ない・折り返さない・着信拒否設定・通報 |
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