2025年6月現在、「+1 (833) 486-0110」「+1 8334860110」といった番号から、警察や県警を名乗る詐欺電話が報告されています。本記事では、この電話の特徴や詐欺の手口、対応方法などをわかりやすく解説します。
+1はどこの国?国番号の意味
電話番号の「+1」は、アメリカ・カナダ・グアムなど、北米地域の国番号です。
そのため、「+1 (833)…」のような着信は、日本国内の警察機関とは無関係の発信元と考えられます。
833番号とは?誰でも取得できる北米のフリーダイヤル
「833」は、アメリカやカナダで使用されるフリーダイヤル番号の一種です。
800、888、877、844などと並び、法人・個人問わず簡単に取得できる番号で、近年では詐欺電話にも頻繁に利用されています。
詐欺の可能性がある会話例
SNS上には、以下のような詐欺電話の報告が寄せられています。
- 「〇〇さんでしょうか?」(←名前を知っている)
- 「〇〇県警の××です。少々お時間よろしいですか?」
- 「現在、警視庁と連携しての捜査を進めています」
- 「あなた名義のカードが不正利用されている可能性があります」
- 「身分証明書を持って、警察署に出頭していただきたい」
このような不安を煽る話術で信じ込ませ、やがて次の段階に進みます。
LINEんどのビデオ通話に誘導されるケース
出頭が困難だと告げると、こう言われることがあります:
「では、LINEでオンライン取り調べを行います」
「ビデオ通話で本人確認を進めますので、登録をお願いします」
こうした要請は、完全に詐欺です。警察がLINE等で取り調べをすることは絶対にありません。
警察を名乗る理由と「スプーフィング」の手口
詐欺犯は「県警」「警視庁」など、公的機関の名称を使って信頼を得ようとします。
さらに、「スプーフィング」と呼ばれる発信者番号の偽装技術を使い、あたかも正規の電話番号からかかってきたように見せかける手口が確認されています。
よくある詐欺の例(表)
詐称団体 | 実際の詐欺内容 |
---|---|
NTT・NTTファイナンス | 回線停止・未納金を口実にした架空請求 |
総務省・警視庁 | 電話や通信回線の停止を騙る詐欺 |
各県警・警察署 | 事件に巻き込まれたと信じ込ませ、金銭要求 |
共通点は「不安を煽る」「急がせる」「個人情報や金銭の詐取」です。
このような電話が来たらどうすればいい?
❌ 絶対にしてはいけないこと
- 名前・住所・生年月日などを答える
- 指示された番号(1番など)を押す
- LINEなどでビデオ通話を受ける
✅ 正しい対応
- すぐに通話を切る
- 着信番号を記録する
- 地元の警察署に相談する
- 総務省の迷惑電話相談窓口「でんわんセンター」に相談
まとめ:+1 (833) 486-0110には出ない・話さない・信じない!
項目 | 内容 |
---|---|
電話番号 | +1 (833) 486-0110 |
国番号 | +1(北米:アメリカ・カナダなど) |
833の意味 | 北米のフリーダイヤル。誰でも取得可能 |
詐欺の手口 | 警察を名乗り、不正利用や事件関与を仄めかす |
警察の対応 | LINEや電話での本人確認・取り調べは行わない |
推奨対応 | 応答せず切る/情報提供しない/着信記録・通報 |
本記事は、特殊詐欺の予防を目的としており、特定の団体や個人を誹謗中傷する意図は一切ありません。
コメント