2025年5月現在、国番号「+879」から始まる国際電話による詐欺電話が急増しています。
この番号は、現在どの国にも割り当てられていない“未割り当ての国番号”であり、正規の通話ではまず使われません。
特に2025年に入ってからは、実際に詐欺グループが詐欺電話をかけてくるだけでなく、自動音声ガイダンスを使用した手口が報告されており、被害が深刻化しています。
+879とは?正体不明の国際電話番号
「+879」は、国際電気通信連合(ITU)によって衛星通信向けに確保されている番号帯ですが、2025年現在、いかなる国や正規通信業者にも割り当てられていません。
そのため、この番号を使った着信はなりすましや詐欺の可能性が非常に高いです。
詐欺の手口①:自動音声ガイダンスによる恐怖をあおるパターン
詐欺グループは、外国語や日本語の自動音声を用いて以下のようなメッセージを流してきます。
- 「こちらは経済産業省からのお知らせです」
- 「あなたの通信サービスは2時間後に停止されます」
- 「オペレーターにつなぐには1を押してください」
このような不安を煽る内容で、焦った相手から金銭や個人情報を引き出すのが目的です。
詐欺の手口②:警察などを装った“詐欺グループの掛け子”による巧妙な詐欺電話
最近増えているのが、本物の警察官や公的機関の職員を装った詐欺グループの掛け子からの通話です。以下のような具体的なセリフが使われています。
詐欺師のよくあるフレーズ
- 「○○県警の△△です」
- 「□□さんの携帯電話でお間違いないでしょうか?」
- 「あなたの口座が詐欺グループに使われています」
- 「大量の迷惑メールがあなたの携帯から送信されています」
- 「あなたに逮捕状が出ています。◇◇県警に出頭してください」
しかも、詐欺師は本名・住所・生年月日などの個人情報を把握している場合があり、信用してしまう被害者が後を絶ちません。
個人情報流出の可能性
このような詐欺電話は、過去にネット通販、懸賞応募、アプリ利用などで流出した情報を元に行われている可能性があります。
「本名や住所を正確に言われて驚いた」
「警察を名乗ったので信じてしまった」
というケースもあり、詐欺グループは入念な準備の上で電話をかけてくると考えられます。
被害を防ぐために今すぐできる5つの対策
1. 「+879」など見慣れない国際電話に出ない・折り返さない
→ 未割り当ての番号は99%詐欺と考えてOKです。
2. 公的機関や警察を名乗られても信用しない
→ 警察や行政が国際電話(+の付く番号)で連絡してくることはありません。
3. 少しでも違和感を覚えたら一度電話を切る
→ 必ず公式サイトの電話番号で確認をしましょう。
4. スマホには迷惑電話対策アプリを導入
→ 「Whoscall」「トビラフォン」などが有効です。
5. 固定電話やひかり電話には国際電話ブロックを設定
→ 「国際電話不取扱受付センター」に申し込めば、固定電話やひかり電話の国際電話の発信・着信どちらもブロック可能です。
- フリーダイヤル:0120-210-364(平日9:00~17:00)
- 固定電話・ひかり電話で利用可能(無料)
万が一、電話に出てしまった場合の相談先
- 警察相談専用ダイヤル:#9110
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- サイバー犯罪相談窓口(都道府県警察)
被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察や消費生活センターに相談してください。
まとめ|+879からの電話には出ない!詐欺は巧妙化しています
- +879は未割り当て番号=詐欺に使われている可能性大
- 自動音声だけでなく生身の人間が“警察を名乗って”電話してくる手口が増加中
- 個人情報が流出していることを前提に疑う姿勢が必要
- 国際電話ブロック・迷惑電話対策アプリの活用が有効
- 迷ったら一度電話を切って正式な連絡先で再確認
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