プレ値 価格情報2025:タイガー商会の地球ゴマ(地球こま)

 地球ゴマは、ジャイロ効果を応用した科学玩具で、1921年(大正10年)にタイガー商会によって初めて製造されました。
こちらも近年、価格上昇がみられます。こちらは外需の影響は少ないとみられ、国内の需要家(コレクター、子供の頃に遊んだ人)が買っていると思います。

 このコマは、回転する円盤とその周囲を囲む保護枠から構成されており、回転中は軸の向きが一定に保たれる特性を持っています。これによって、紐で吊るしたり、傾斜したワイヤー上で綱渡りさせたりと、多彩な遊び方が可能です。
 また教育的価値も高く、ジャイロスコープの原理を理解する教材として、大学や高等専門学校などで広く活用されてきました。
 1960年代から1970年代にかけては、縁日や夜店での実演販売やテレビCMを通じて広く知られるようになり、一時は多くの模倣品も出回りましたが、タイガー商会の地球ゴマはその中でも長く愛され続けました。
 しかし、製造元のタイガー商会は、経営者や職人の高齢化、後継者の不在などの理由から、2015年4月に地球ゴマの生産を終了、同年に廃業しました。
その後、同商会の元職人さんが新たな会社「タイガージャイロスコープ」を立ち上げ、科学玩具の開発に取り組み、『地球ジャイロ』という製品を完成させています。
 製造が中止となる前は、おもちゃ屋・量販店などで普通に千数百円程で購入出来ましたが、2015年の製造中止の一報が流れると、各地で転売ヤーなどによる買い占めが広がりました。
現在は、タイガー商会の「地球ゴマ」は製造されていないため、年々入手は難しくなっています。

 2024年1月現在では、ヤフオクやメルカリなどの中古市場で未開封品(新品)は1個1万円前後、開封済みの中古品で3000円位で多く取引されています。ご購入を検討する際は、商品の状態や信頼できる出品者からの購入を確認することをおすすめします。
 90年以上の歴史を持つ会社の長年愛されてきた玩具です。あなたの自宅やご実家のおもちゃ箱の中にもお宝「地球ゴマ」が眠っているかもしれません。

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