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2025年5月現在、「警視庁捜査二課」を名乗る詐欺電話が多発しています。これらは主に携帯電話(080、090)や国際電話番号(+80、+388、+425)を使用して発信され、あたかも公的機関からの正式な連絡であるかのように装っています。
■ 詐欺電話の典型的な流れ
- 「警視庁捜査二課の〇〇ですが、〇〇さんの携帯でしょうか?」と個人名を名指しで呼びかけ。
- 「あなたの名義の口座が、マネーロンダリング事件で使用されていた」と不安を煽る。
- 「〇〇県警からの依頼で捜査しております。今すぐ身分証を持って〇〇県警へ向かってください」と呼びかけ。
- 「捜査に協力していただきたい」などと伝え、LINEやビデオ通話アプリへ誘導。
- ビデオ通話で偽の警察官風の人物が登場し、最終的に金銭を要求される。
■ 詐欺グループはなぜ本名を知っているのか?
この詐欺の特徴は、被害者の本名や住所を詐欺グループが把握しているケースが多い点です。その理由として、以下の可能性が考えられます。
- 過去の情報漏洩や名簿の流出
通販サイト、ポイントサイト、求人サイト、SNSなどからの情報漏洩が原因で、個人情報が闇市場で売買されている可能性があります。 - 通信契約・アンケートなどの登録情報の流出
電話番号や名前、生年月日がセットで流出しているケースも報告されています。 - SNSやインターネット上での自発的な情報開示
SNSのプロフィールや投稿内容から個人が特定されることもあります。
本名で呼びかけられることで、詐欺電話であっても信じてしまう人が増えており、非常に悪質です。
■ 詐欺が疑われる電話番号一覧
以下の番号から着信があった場合は、詐欺の可能性があります。絶対に応答しないようにしてください。
- +3881890110
- +8006870110
- +4253490110
- 080-1882-7074
- 090-1012-9425
- 080-0009-0110
- 090-7067-4846
※この他にも、スプーフィング(番号偽装)により、実在する警察署の番号が使われることがあります。
■ 被害に遭わないための対策
- 電話口で個人情報は絶対に伝えない
- LINEやビデオ通話などへの誘導には応じない
- 少しでも怪しいと感じたら、電話を切る
- 着信番号を検索し、被害報告が出ていないか確認
- 地域の警察署や消費者ホットライン(188)に相談
■ 総務省・警察庁など公的機関の対応
公的機関が電話で金銭や口座情報を要求することは絶対にありません。LINEなどの通話アプリに誘導し、警察手帳や逮捕状を見せることもありません。また自動音声ガイダンスで誘導する手法も、詐欺の典型例です。
■ 総括
公的機関(警察庁、県警、裁判所など)が突然個人に電話で連絡し、金銭を要求することは絶対にありません。冷静に対応し、少しでも怪しいと感じた場合は、その場で電話を切ってください。
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