2025年5月現在、「警視庁捜査二課」の〇〇と名乗る詐欺電話が全国で多数報告されています。
この手口では、携帯電話番号(090や080)を使い、個人情報や金銭をだまし取ることが目的とされています。
■ 詐欺電話の典型的な例
メッセージの例:
- 「警視庁捜査二課の〇〇です。□□(←本名)さんの携帯でしょうか?」
まず、本名(実名)を言い当てて信頼させてきます。その後
- 「あなたが詐欺グループの捜査対象になっています。◇◇県警に行ってください」
- 「△△県警の事件にあなたが巻き込まれています」
などと不安を煽る言葉で行動を誘導してきます。
■ なぜ本名(フルネーム)を知っているのか?
多くの被害報告で共通しているのは、犯人グループが本名を知っているという点です。
これにより「本当に警察かもしれない」と信じてしまう方も少なくありません。
考えられる情報流出の背景:
- 過去に登録したウェブサービスや通販サイトからの情報漏洩
- 闇市場などで取引されている名簿リスト
- SNSや求人サイトなどからの情報収集
■ 実際の警察はどう対応するか?
- 本物の警察官が、携帯(080・090など)から、いきなり個人に電話することは、まずありません
- 捜査対象であっても、電話での連絡や指示は基本的に行いません
- 「他県の警察署へ行け」と指示されることはまずありません
■ このような電話が来たらどうする?
- 冷静に対応し、その場で通話を終了する
- 相手に個人情報や行動予定を絶対に伝えない
- 相手の発言や電話番号を記録する
- 警察相談専用ダイヤル「#9110」または最寄りの警察署へ通報
- 着信拒否や迷惑電話登録を行う
■ 最後に:身近な人にも注意を呼びかけましょう
このような詐欺は、特に高齢者や一人暮らしの方が狙われやすくなっています。
「本名を言われた」「警察を名乗った」といっただけで相手を信用しないことが最大の防御です。
ぜひご家族や知人にも注意喚起をお願いします。
【補足】この記事の目的について
本記事は、2025年5月時点で確認されている詐欺電話に対する注意喚起と被害防止を目的として作成されています。記載された情報は、報告例や想定される手口に基づいていますが、必ずしもすべての事例を網羅しているわけではありません。
疑わしい電話を受けた際は、必ず警察などの公的機関に相談してください。
コメント