2025年5月現在、「千葉県警 千葉署 捜査二課の〇〇です」と名乗る詐欺電話が多数報告されています。
電話は国際電話の番号(+80〜や+87〜)からかかってくるケースが多く、末尾が110(=日本の警察署を連想させる番号)になっている点が特徴です。
■ 詐欺電話の特徴
- 「千葉県警 捜査二課の〇〇です」と名乗る
- 「〇〇さんでしょうか?」 などと事前に本人の本名(氏名)を把握している
- 「マレーシアへの渡航履歴がありますが、身に覚えはありますか?」
- 「あなたの身分証が悪用されている可能性があります」
- 「最近タイやマレーシアに出国した方にお電話しています」
- 「今年の4月に渡航履歴がある。被害に遭っている可能性があるため連絡した」
このように、不安を煽りながら本人確認を進め、情報を引き出そうとするのが手口です。
■ 詐欺電話とみられる電話番号の例
- +8044440110
- +8080670110
- +8084580110
- +8082320110
- +8082370110
- +8088480110
- +8778508110
- +9073940110
いずれも「110」で終わる番号で、スプーフィング(発信元番号の偽装)されている可能性があります。
■ なぜ本名や住所を知っているのか?
この詐欺電話は非常に巧妙で、実際の個人情報(本名・住所)を使って信用させようとします。
これらの情報は、以下のような手段で流出した可能性があります。
- 過去のウェブサイトやアプリからの情報漏洩
- 闇市場で取引された名簿リスト
- SNSや求人サイトなどで本人が公開した情報
たとえ自分の名前を呼ばれても、「本物の警察」だと思い込まないことが重要です。
■ 本物の警察は…
- 海外から電話してくることはありません
- 自動音声や国際電話番号を使いません
- 電話で個人情報や口座情報を聞き出すことは絶対にありません
■ 対処法・身を守るために
- 見知らぬ国際電話には絶対に出ない
- 出てしまっても相手に個人情報を話さない
- 不審な内容だった場合はすぐに通話を終了
- 警察相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署に通報
- 発信番号を記録し、着信拒否設定を行う
■ 最後に:身近な人にも注意喚起を
このような電話は、特に高齢者やITに不慣れな方が被害に遭いやすい傾向があります。
ぜひ、家族や知人にもこの手口を共有してください。
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