2025年5月現在、SBI証券をかたる偽のSMS(ショートメール・ショートメッセージ)が多くの人に送られている事案が発生しています。これらのメッセージには一見もっともらしい文章が使われており、記載されたリンクをタップするとフィッシング詐欺サイトへ誘導されてしまう危険があります。
■ 偽SMSの内容に共通する特徴
以下は、実際に確認された偽メッセージの一例です:
● メッセージ例1
SBI証券:口座のアクティビティが異常に増加しています。資金の安全を確保するため、本人確認を直ちに完了してください。
● メッセージ例2
SBI証券:アカウントのセキュリティを確保するため、システムで設定された時間内に確認プロセスを完了する必要があります。
● メッセージ例3
【SBI証券】セキュリティ警告:お客様のアカウントは最新のセキュリティプロトコルに同期されていません。できるだけ早く認証の更新を完了してください。
● メッセージ例4
【SBI証券】お知らせ:口座リスクの可能性を考慮し、本人確認が完了しない場合、24時間後にサービスを停止させていただきます。
● メッセージ例5
【SBI証券】お知らせ:最近の口座操作が確認できませんので、お早めにログインしてご確認ください。
いずれも、「口座に異常がある」「サービス停止の可能性がある」などと不安を煽る内容になっており、最後には偽のリンク(URL)が貼られています。
リンクをタップすると、本物のSBI証券に似せた偽サイトが表示され、ログイン情報や個人情報を入力させようとする手口です。
■ こうしたSMSを受け取ったらどうすべき?
- 絶対にリンクをタップしない
- 本文に記載されたURLを信用しない
- SBI証券公式サイト(https://www.sbisec.co.jp)や公式アプリからアクセスする
- 心当たりがない場合は、SBI証券のサポート窓口に確認する
- 不審なSMSは削除・無視が基本
■ SBI証券の公式発表にも注目を
SBI証券では公式サイトにて、フィッシング詐欺への注意喚起を随時発信しています。実際のサービス停止や本人確認依頼がある場合は、必ず公式サイトやアプリに通知がされます。SMSのみで完結するような重要通知は基本的にありません。
■ 万が一リンクを開いてしまった場合は?
もしもリンクを開いてしまい、IDやパスワードなどの情報を入力してしまった場合は、直ちにSBI証券に連絡し、口座の停止・再設定の手続きを行ってください。
また、警察や消費者センターへの相談も検討しましょう。
■ まとめ:冷静に、そして慎重に
フィッシング詐欺は年々巧妙になっており、大手金融機関を装ったSMSが届くのは珍しいことではありません。少しでも「怪しい」と思ったら、リンクを開かず、必ず公式な連絡手段で確認を取るようにしましょう。
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