【注意喚起】e-Taxをかたる還付金詐欺メールにご注意ください【2025年5月】
はじめに:e-Taxを名乗る不審なメールが急増中
最近、国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」を装った迷惑メールが確認されています。
件名は以下のようなものです:
【重要】税務署からのお知らせ【還付金の処理状況に関するお知らせ】
一見すると正式な案内に見えますが、詐欺サイトへ誘導する典型的なフィッシングメールです。実際のメール内容と危険なポイントを以下にまとめました。
迷惑メールの概要
- 差出人名:e-Tax(国税電子申告・納税システム)
- 送信元メールアドレス:
prim-etαx-net-upd
α
te-α
cc〇unt@rtmse.cn
※ドメインが「cn(中国)」になっており、日本の国税庁とは無関係です。 - リンク先:
https://www2.p
〇
int-etα
x.vendαsmg.c〇
m/SU_APP/lnk/l〇
ginShiK〇
ji
※「vendα
smg.c〇m」などのドメインは国税庁と無関係。アクセスしないよう注意。 - 内容:
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
国税還付金の電子発行を開始しました。令和6年度の税制改正等のうち、以下の申告手続について、追加及び修正を行い。
税制改正に伴い、税金の状況をわかりやすくするため。E-Tax の個人納税アカウントを持つことを全員に義務付けています
このメール受信後24時間以内に下記の専用リンクからE-taxアカウントをご登録ください。○ 注意事項
・以下のリンクから案内に従ってE-tax個人アカウントの登録を行ってください。
・案内メールの有効期限は2025年5月26日 20:25となりますので、有効期限内に確認を行ってください。
・e-Taxの利用可能時間は、e-Taxホームページでご確認してください。⇒ https://www2.p〇int-etαx.vendαsmg.c〇m/SU_APP/lnk/l〇ginShiK〇ji
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
ご提出された還付申告の処理状況について、ご連絡します。
詳細については、還付金処理状況をご確認ください。基幹システム刷新に伴うe-Tax仕様書等の情報提供について
【令和7年4月30日追記】
この度、令和7年4月時点で提供が可能となった帳票レイアウト(ドラフト版)について情報提供させていただきます。
なお、ドラフト版となりますので、今後、内容が変更となる可能性があることにご留意ください。
詳細につきましては、「AI-OCR化対象帳票レイアウトの提供について」をご確認ください。【令和7年1月30日追記】
この度、令和7年1月時点で提供が可能となった帳票レイアウト(ドラフト版)について情報提供させていただきます。
なお、ドラフト版となりますので、今後、内容が変更となる可能性があることにご留意ください。
詳細につきましては、「AI-OCR化対象帳票レイアウトの提供について」をご確認ください。
このメールの危険ポイント
1. 日本の公式機関が「中国のドメイン」から送ることはありません
国税庁からの正規メールであれば「@nta.go.jp」などが使用されます。.cn
(中国)などのドメインから送信されることはまずあり得ません。
2. 不自然な文体・用語・誤字
メール本文には、句読点の位置が不自然だったり、「申告手続について、追加及び修正を行い。」など、文章が途中で途切れていたりします。日本の公的機関がこのような雑な文書を送ることはありません。
3. 急かして行動を誘導する
「24時間以内に登録しないと」「メールの有効期限は○○まで」など、ユーザーに焦りを与えてフィッシングサイトへ誘導する典型的な手口です。
実際のe-Taxではこんな連絡は来ません
国税庁・e-Taxからメールで「アカウント登録」や「還付金の案内」を直接リンク付きで送ることはありません。
公式の還付金手続きや申告の状況は、e-Taxの公式サイトやマイナポータルなど、本人認証が必要な仕組みを通じてのみ確認できます。
被害を防ぐための対策
- 怪しいメールのリンクは絶対に開かない
- 差出人のメールアドレスを確認する
- 国税庁やe-Taxの公式サイトで直接確認する
- 不安な場合は税務署に電話で問い合わせる
- セキュリティ対策ソフトを最新の状態に保つ
関連リンク(公式)
- 国税庁:フィッシングにご注意ください
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/phishing/index.htm - e-Tax(公式サイト)
https://www.e-tax.nta.go.jp/
まとめ:冷静に対処を
「還付金」や「アカウント登録」など、連絡が来そうな言葉で油断させ、個人情報やカード情報を盗もうとする詐欺が後を絶ちません。
特に国税庁などの行政機関を装うメールには十分な警戒が必要です。
このような迷惑メールを受け取った場合は、決してリンクを開かず、メールごと削除してください。
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