最近、「Apple サポート」から届く不審なメールが多発しています。
差出人はAppleを名乗っていても、実際はフィッシング詐欺を目的とした偽メールです。
この記事では、実際に届いた事例を紹介しながら、詐欺メールの見分け方と対策をわかりやすく解説します。
■ 実際に届いたフィッシングメールの内容
- 差出人名:Apple サポート
- 送信元アドレス:
Apple.3m7z54dit
〇
@std〇.net - 件名:アカウントの安全確認手続きのお知らせ
- 本文:
アカウントの安全確認のお願い |
ご通知いたします。2025年4月27日に通常と異なる地域からのログインが検知されました。現在、アカウントの安全を確保するため、一時的に制限を設けております。 Apple Musicでのストリーミングを継続いただくため、2日以内に認証情報をご登録ください。情報は弊社セキュリティー基準に基づき厳重に保護されています。 安全を確保 ←(リンクが設定された部分) 登録完了後、すぐにサービスをスムーズに再開いただけます。ご登録がない場合、アカウントが制限される可能性があります。 |
一見、本物のAppleからの警告メールのように見えますが、送信元のドメイン(@std〇.net)や不自然な文面から、これは典型的なAppleをかたるフィッシング詐欺メールです。
■ なぜこのメールが詐欺と判断できるのか?
- Apple公式のドメインではない
- Apple公式のメールは
@apple.com
ドメインから届きます。 @std〇.net
はAppleとは無関係の不審なドメインです。
- Apple公式のメールは
- 不安をあおってリンクをクリックさせる手口
- 「アカウント制限」「2日以内に対応しないと利用停止」など、急かす言葉でクリックを誘導するのは詐欺の常套手段です。
- 「安全を確保」などの抽象的なリンク表現
- Apple公式では、操作内容や目的を明確に記載しています。「安全を確保」といった曖昧な表現でリンクを誘導するのは詐欺の特徴です。
■ この手の詐欺メールで狙われる情報とは?
フィッシングサイトに誘導し、次のような重要な個人情報を盗み取るのが目的です。
- Apple IDとパスワード
- クレジットカード情報
- セキュリティ質問の答え
- 2段階認証コード
- 生年月日や電話番号などの個人情報
これらの情報が盗まれると、Apple IDを乗っ取られたり、クレジットカードの不正利用などの深刻な被害につながります。
■ Appleをかたる詐欺メールの見分け方
✅ 1. 差出人アドレスを必ず確認
本物のAppleは 「@apple.com」 のアドレスから送られます。
それ以外はすべて疑ってください。
✅ 2. 不自然な日本語に注意
「ご通知いたします」など、不自然な敬語や直訳調の表現が使われている場合は、海外の詐欺グループの可能性が高いです。
✅ 3. 本文にあるリンクを絶対にクリックしない
リンク先はフィッシングサイトである可能性があります。
公式サイトからログインして確認するようにしましょう。
■ 被害にあわないための対策5つ
- Apple公式サイトやアプリで直接確認する
- 2ファクタ認証を有効にしておく
- メールアドレスを公開しすぎない
- セキュリティソフトや迷惑メールフィルタを活用
- 「フィッシング詐欺かも」と思ったらAppleに通報(Appleの公式ページ)
■ まとめ
「Appleサポート」を名乗るメールでも、送信元がApple以外のドメインだった場合は、フィッシング詐欺を疑いましょう。
- メールの文面に不安を感じたら、リンクをクリックせず、公式サイトから直接ログインして確認を。
- 少しでも怪しいと思ったら、即削除または迷惑メール報告をしてください。
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