プレステ1版『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』の価格高騰の理由と下落の可能性

1. はじめに：PS1版『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』とは？

2003年12月にコナミから発売された初代プレイステーション（PS1）用ソフト『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』は、近年レトロゲーム市場で大きく注目され、高騰を続けてきました。

このゲームは、アニメ版では原作の「ゲゲゲの鬼太郎」世界観を再現した横スクロールアクションゲームであり、ファンからの評価も高い作品です。しかし、生産本数が少なかったため、現在では希少価値が上がり、未開封の中古価格が十数万円に達することもあります。

また、「ゲゲゲの鬼太郎」は日本国内だけでなく海外でも根強い人気があり、海外コレクターの影響も価格高騰の要因の一つとなっています。

本記事では、ゲームの概要・価格高騰の背景・海外での人気・今後の市場予測について詳しく解説します。

2. PS1版『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』の基本情報

(1) ゲームの概要

タイトル：ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦
発売元：コナミ
発売日：2003年12月11日
対応機種：プレイステーション（PS1）
ジャンル：アクションゲーム

(2) ゲームの特徴とストーリー

「ゲゲゲの鬼太郎」の原作を忠実に再現したアクションゲーム。
鬼太郎が仲間とともに妖怪たちと戦い、様々なミッションをクリアしていく。
「和風ホラー」な世界観と、レトロゲームらしいシンプルな操作性が特徴。
原作ファン向けの演出や、戦闘システムの作り込みが評価されている。

3. 価格高騰の背景｜なぜPS1版『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』は高騰したのか？

(1) 生産数の少なさ

2003年の発売当時、すでにプレステ2が主流だったため、PS1の新作はそもそも生産本数が少なかった。
このため現在、2次流通（中古マーケット）に出回る数が限られており、希少価値が上昇。

(2) レトロゲームブームの影響

2020年代に入り、PS1・PS2時代のゲームの価値が急上昇しています。
人気youtuberなどが、レトロゲームのプレイ動画配信を行なった事で再注目された。
その後、レトロゲーム市場が急拡大し、特に希少なタイトルは価格が高騰する傾向があった。
「もう二度と手に入らないかもしれない」と考えるコレクターが増え、需要が拡大。

(3) フリマアプリ・オークション市場での高騰

メルカリ・ヤフオクなどでは、10,000円～50,000円で取引されることが多かった。
未開封品はさらに希少で、100,000円以上で落札されたケースも。

4. 海外の「ゲゲゲの鬼太郎」人気と市場への影響

(1) 海外での『ゲゲゲの鬼太郎』人気の拡大

『ゲゲゲの鬼太郎』は日本国内だけでなく、海外（フランス・イタリア・アメリカ・ブラジル・台湾など）でも人気。
動画配信ストリーミングサービスなどでアニメが配信され、新規ファンが増加。
昨今の日本ブームと重なり、妖怪文化への関心が高まり、日本の妖怪作品の代表作として注目されるようになった。

(2) eBayや海外オークションでの高額取引

『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』は、日本市場向け商品であっため、海外では正式に発売されておらず、日本版のみが存在。
そのため、海外のレトロゲームコレクターはeBayやフリマサイト（メルカリ・ヤフオク）の輸入代行業者を利用して購入。
日本で15,000円～50,000円の相場のゲームが、海外では100,000円以上で取引されることも多々ある。

(3) 海外バイヤーによる市場の流出と価格上昇

海外コレクター(ファン)が日本の中古市場で大量購入 → 日本国内の流通量が減少 → 価格がさらに上昇するサイクルが発生。

5. 価格下落の可能性やリスクは？

(1) レトロゲームブームの収束

レトロゲームブームによる、ソフト価格の高騰でライトユーザーが離脱、相場の鈍化、投機目的で購入していた投資家の一部が売り始めた。
結果、価格が高騰したピーク時と比べ、買い手の需要が減少し、価格が落ち着き始めた。

(2) 市場への供給も増加

価格が高騰したことで、「売り時」と考えた所有者が一斉に売りに出すケースが増加。
これにより、家庭に眠っていたソフトが市場に出回る本数が増え、供給過多となり価格が下落し始めた。

(3) 投機市場の崩壊

レトロゲーム市場の投機目的での取引が減少し、一部のタイトルでは価格が50%以上下落したものもある。

6. 今後の市場予測｜『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』の価格はどうなる？

(1) 価格がさらに下がる可能性は

今後も売却する人が増えれば、市場価格は下がる可能性がある。
ただし、極端な下落は起こらず、一定のコレクター需要があるため、プレミア価格は維持される可能性が高い。
ただ、レトロゲームの価格高騰により、偽物の流通が指摘されており、中古品市場に暗い影を落としています。

(2) 再評価のタイミングで更なる価格上昇の可能性も

新作アニメや映画の発表があれば、関連グッズの需要が再燃し、価格が上昇する可能性も。
特に未開封品・完品は長期的に希少価値が上がる可能性があるため、コレクター向けの資産としての価値は維持されるだろう。

7. まとめ｜『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』はプレミア化しつつも価格変動が激しい

一時期、プレミアソフトとして高騰していたが、2024年以降価格が落ち着きつつある。
海外コレクターの影響で、日本国内の流通量が減少し、価格が一時的に上昇していた。
市場に供給が増えたことで価格上昇が鈍化する傾向も見られるが、一定のコレクター需要は今後も続く可能性が高い。

初代プレステ版『ゲゲゲの鬼太郎逆襲！妖魔大血戦』は、今後も市場動向に注目されるタイトルとなるでしょう。