2026年1月現在、「カードが一時停止された」「24時間以内に手続きが必要」などと記載された、JCBを名乗るメールに関する相談が増えています。 一見すると公式からの重要連絡のように見えますが、冷静に確認すると、フィッシング詐欺に悪用されやすい特徴が複数見受けられます。
以下では、実際に届いたと報告されている内容をもとに再現したメール例と、注意すべきポイントを解説します。
1. 不審なメールの文面例(再現)
※誤操作防止のため、URLやメールアドレスは一部表記を変更しています。
件名: 【JCBカード】ご利用制限のお知らせ
送信者: J C B(information@chefen8[.]com)
本文:
平素よりJCBカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
■【緊急】カード利用一時停止のお知らせ
弊社では24時間365日体制でお客様のカード利用状況を監視しております。
このたび、セキュリティ保護の観点から不正の疑いがある取引を検知したため、お客様のカード利用を一時的に制限しております。
■至急ご対応ください
大変恐れ入りますが、本メールをご確認次第、直ちに以下のボタンを押下し、 ご本人様確認手続きを完了いただきますようお願い申し上げます。
お手続きは約1分で完了し、確認後ただちに制限を解除いたします。
▶ 今すぐ本人確認を行う
(※リンク先例: hxxp://youjcb-onlieb[.]com/)
※本日中(24時間以内)にお手続きが完了されない場合、 セキュリティ強化のため制限が継続し、カードがご利用いただけなくなる可能性がございます。
お客様の大切な資産と個人情報を守るための重要な措置となりますので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
2. このメールが不審と考えられる主な理由
① 送信元メールアドレスが公式ドメインではない
送信者名は「J C B」と表示されていますが、実際の送信元ドメインは chefen8[.]com となっています。 JCBが公式に使用しているメールドメインは jcb.co.jp であり、無関係なドメインから重要な手続きを求める連絡が届くことは通常ありません。
② リンク先URLがMyJCBの正規URLと一致しない
本文中のリンク先は、
- hxxp://youjcb-onlieb[.]com/
とされており、JCBの会員向け公式サービス「MyJCB」の正規URLである https://my.jcb.co.jp とは一致しません。 公式サービスの場合、URLには原則として jcb.co.jp ドメインが含まれます。
③ 期限を区切って行動を強く促してくる
「24時間以内」「至急」「本日中」といった表現で不安を煽り、冷静な判断をさせない手法は、フィッシング詐欺で多く確認されています。
④ 丁寧で安心感を与える文面
「資産を守るため」「重要な措置」といった表現は、一見すると誠実に感じられますが、信頼させるための演出として使われるケースもあります。
3. リンクをクリックした場合に起こり得ること
リンク先では、本物のMyJCBに似せたログイン画面が表示され、次のような情報入力を求められる事例が報告されています。
- MyJCBのログインID・パスワード
- クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード
- 氏名、住所、電話番号、生年月日
これらの情報を入力してしまうと、カードの不正利用や個人情報の悪用につながるおそれがあります。
4. 不審なメールが届いた場合の対処法
- メール内のリンクはクリックしない
- 返信や個人情報の入力は行わない
- 不安な場合は、メール経由ではなく以下の方法で確認する
- ブラウザで「MyJCB」と検索し、公式サイトからログインする
- カード裏面に記載されたJCBの公式窓口へ直接問い合わせる
JCB公式サイトでも、フィッシングメールに関する注意喚起が随時掲載されています。
まとめ|丁寧な言葉でも必ず安全とは限らない
本記事で紹介したメールは、文面が丁寧で正当な理由が強調されていますが、送信元アドレス・URL・行動を急がせる表現を総合的に確認すると、注意が必要な内容であることが分かります。
丁寧な言葉でも、必ず中身を確認する
この意識を持つことが、フィッシング被害を防ぐ最も有効な対策です。 不審なメールには反応せず、必ず公式な手段で事実確認を行いましょう。
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参照・出典
- JCB|JCBをかたるフィッシング詐欺にご注意ください
- 政府広報オンライン|巧妙化するフィッシングから身を守るには
- 警察庁|フィッシング対策
- 国民生活センター|そのURLのクリック、ちょっと待って!-SMSやメールでの“フィッシング詐欺”の相談が依然高水準!-
- フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan
免責事項
【情報の正確性について】 本記事に掲載している情報は、筆者が受け取った不審なメールの内容に基づき、注意喚起を目的として作成したものです。詐欺の手口は日々巧妙化しており、同様の件名や内容であっても、常に最新の情報を確認するようにしてください。掲載内容の正確性・完全性については細心の注意を払っておりますが、その内容を保証するものではありません。
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【損害等への責任について】 本記事の情報を用いて行う一切の行為、およびそれらに関連して生じた損害(直接・間接を問いません)について、筆者は一切の責任を負いません。最終的な判断や対応は、必ず各サービスの公式サイト(JCB等)を確認するか、公的な相談窓口(警察や消費生活センター等)へお問い合わせください。
メタディスクリプション JCBカードを騙る「ご利用制限のお知らせ」メールはフィッシング詐欺です!24時間以内の手続きを迫る巧妙な文面や、偽ログイン画面へ誘導するURLの特徴を詳しく解説します。大切な個人情報とクレジットカードを守るために、不審なメールの見分け方を知っておきましょう。

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