※本記事は注意喚起を目的としたものであり、特定の電話番号・組織・国を断定するものではありません。
2026年現在、固定電話やスマートフォンの着信画面に、+1 (400) XXX-XXXX など「+1400」から始まる見慣れない番号が表示され、自動音声で「通信サービスを停止する」と告げられる不審な電話が相次いで報告されています。
「2時間後に電話が使えなくなる」といった強い言葉で不安を煽る内容ですが、発信元の番号体系や案内内容を冷静に確認すると、一般的な通信事業者の連絡とは考えにくい点がいくつも見えてきます。
この記事では、報告例をもとに
- どのような内容の電話なのか
- 表示される番号の技術的な不自然さ
- 取るべき現実的な対処法
を整理して解説します。
どのような電話がかかってくるのか?
この手口は、「通信の停止を予告し、ボタン操作を促す自動音声ガイダンス」である点が共通しています。
報告されている主な内容
「そちらの電話番号に異常が見られるため、2時間後に通信サービスを停止いたします。詳細を確認するには1を押してください。」
NTT、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手通信事業者や、総務省を名乗るケースも報告されています。
「2時間後」という短い時間を強調することで、受け手に冷静な判断をさせず、ボタン操作を促すことが主な狙いと考えられます。
指示通りに操作すると、オペレーターを装った人物につながる仕組みになっているとみられます。
発信元「+1(400)」をめぐる技術的な検証
この電話の信憑性を判断する上で重要なのが、表示される電話番号の仕組みです。
1. 北米電話番号計画(NANP)における「+1400」
「+1」は、アメリカ・カナダなど北米地域で使用される国番号です。
その後に続くエリアコード(日本の市外局番に相当)としての「400」については、次の点が指摘されています。
- 公開されている北米電話番号計画(NANP)の資料上では、現時点で一般的な地域番号として割り当てられていない
- 「200・300・400」などのN00形式の番号は、将来の特殊用途やネットワーク拡張向けに予約されるケースが多く、通常の市外局番としては使用されない傾向にある
そのため、一般的な企業や個人が発信元としてこの番号を表示させることは、現行の運用ルール上では想定されにくいといえます。
2. 番号偽装(スプーフィング)の可能性
実在しない、または通常使用されない番号が表示される背景として、発信元番号を任意に表示させる「番号偽装(スプーフィング)」という手法が悪用されている可能性が考えられます。
これは、実際の発信場所や発信者を隠し、受信者側に別の番号を表示させる仕組みで、不審な国際電話や自動音声詐欺で多く報告されている手口の一つです。
「1」を押したり、折り返したりした際のリスク
案内に従って操作を行った場合、次のようなトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
- 不審な人物への接続
通信会社や公的機関の関係者を名乗る人物につながり、不安を煽った上で、個人情報の提供や金銭に関する対応を迫られる可能性があります。 - 通話料が高額になる可能性
国際通話扱いとなることで、意図せず通話料が高額になるリスクも否定できません。
私たちが取れる対策
正規の通信事業者が、国際電話の自動音声だけで一方的に回線停止を通告することは、一般的にはありません。
実践すべき対応
- その場で電話を切る
心当たりがなければ、内容を信じ込まず通話を終了しましょう。 - 折り返し電話をしない
確認が必要な場合は、着信履歴からではなく、公式ウェブサイトやアプリに記載された正規窓口から自分で確認してください。 - 国際電話の着信拒否を検討する
海外からの電話を受ける必要がない場合、通信事業者が提供する国際電話着信拒否サービスの利用も有効です。
FAQ|よくある疑問
Q. 本当に2時間後に通信サービスは停止されるの?
いいえ。重要な手続きが必要な場合、郵送通知や公式アプリ、会員ページなどで正式に案内されます。国際電話の自動音声だけで通告されることは通常ありません。
Q. うっかり「1」を押してしまったら?
すぐに通話を終了してください。押しただけで直ちに被害が発生する可能性は高くありませんが、「応答する番号」と認識されるおそれがあるため、その後の着信には注意が必要です。
まとめ
「通信サービスが止まる」という言葉は強い不安を与えますが、まずは番号表示や案内内容を冷静に確認することが重要です。
特に、
- +1から始まる国際電話
- 一般的に割り当てられていないエリアコード
- 短時間でのサービス停止を強調する案内
といった特徴が重なった場合は、慎重な対応が求められます。
不安を感じた場合は、警察の相談専用ダイヤル #9110 や消費者ホットライン(188)など、公的な相談窓口の利用を検討してください。
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参照・出典
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています
- 総務省|総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
免責事項
本記事は執筆時点で入手可能な公開情報および一般的な技術仕様に基づいて作成しています。手口は日々変化するため、すべての事例に当てはまることを保証するものではありません。不審な電話に関して不安がある場合は、警察や消費者センター、通信事業者の正規窓口へご相談ください。

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