【結論】「Mastercardセキュリティセンター」本人認証メールは詐欺の可能性が極めて高い
2025年1月現在、
『Mastercard セキュリティセンター』『本人認証の完了をお願いします』
という件名のメールが多数報告されています。
今回、当方に届いたメールの送信元は
supportアットマークpairs0014.zkingyn.icu
という、Mastercardとは無関係のドメインでした。
これは、正規のMastercardを装って 個人情報・カード情報を盗み取る詐欺メール の可能性が非常に高いため、絶対にリンクを開かないでください。
届いた不審メールの内容(一部修正)
送信元: ᎷASTER CARD
メールアドレス: supportアットマークpairs0014.zkingyn.icu
タイトル:○○○,【安全対策】本人認証の完了をお願いいたします
Mastercard セキュリティセンター 【重要】Mastercardカードのご利用に関するお知らせ
平素よりMastercardをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様の Mastercard取引に通常と異なる動作</B> が検知されたため、 安全確保のため一部ご利用を一時的に制限</B> させていただいております。
以下の内容をご確認のうえ、必要な手続きをお願いいたします。
短時間に複数のオンライン承認が行われた
通常の地域外または端末からアクセスがあった
会員サイトへのログイン試行が繰り返された
下記の手順でご本人さま確認をお願いいたします。
ブラウザで <B>https://www.mastercard.co.jp にアクセス
ログイン後、「お知らせ」または「ご利用状況」をご確認ください
本人確認が必要な場合は画面の指示に従ってください
Mastercard公式サイトへ
※ボタンから開けない場合はURLを直接入力してください。
セキュリティ上のご注意
Mastercardでは、暗証番号・パスワード・カード情報 をメールでお伺いすることはありません。
不審なメールを受信された場合はリンクをクリックせず、必ず公式サイトから直接ログインしてください。
不正利用が疑われる場合は、発行会社の窓口へただちにご連絡ください。
文面はもっともらしいものですが、公式を装ったフィッシングメール 特有の特徴が複数確認できます。
詐欺メールによくある“不審ポイント”
1. 送信元ドメインが不自然
正規のMastercardは
「****@mastercard.com」など公式ドメインのみを使用します。
→ pairs0014.zkingyn.icu は完全に無関係。
2. Mastercardは原則としてメールで個人情報を要求しない
公式も
「口座や個人情報をたずねるメールを送ることは一切ありません」
と明記しています。
参考:Mastercard|フィッシング詐欺にご注意ください
3. “不安を煽る文面”は典型的な詐欺の手口
- 異常な取引を検知した
- ログイン制限
- 急いで手続きしてください
など、緊急性を強調するのは詐欺メールの常套手段です。
4. 本文で公式URLを記載して安心させる手法
メール内に本物のURLを書きながら、
実際のリンク先は偽サイトに飛ばす手口が一般的です。
このメールの目的は?(手口の流れ)
- 「緊急の本人確認が必要」と不安を煽る
- 偽のMastercardログイン画面へ誘導
- 入力した
- カード番号
- 有効期限
- 暗証番号
- 住所
- 電話番号
- メールのパスワード
などをすべて盗み取る
- クレカ不正利用・不正ログインに悪用
最近は、本物そっくりのコピーサイト が増えているので注意が必要です。
絶対にやってはいけないこと
- メール内のリンクを開く
- 添付ファイルをクリック(※今回はない)
- メールの返信
- 住所・カード番号・認証コードの入力
- メールに記載された電話番号に連絡
いずれも詐欺に巻き込まれるリスクがあります。
安全な対処法(初心者向け)
1. メールは即削除してOK
多くの場合、メールを開いただけではウィルス感染しません(リンクを踏まなければ安全)。
2. 本当に心配な場合は公式へ確認
必ず公式サイトを直接開くか、カード裏面の電話番号へ。
メール内のリンク・番号は使わないでください。
3. 入力してしまった場合はカード会社へ連絡
万が一、ニセサイトに情報を入力してしまった場合は
→ 発行会社に即連絡し、カード停止と再発行を依頼。
Mastercard公式が案内している注意事項
Mastercardは公式に
「口座や個人情報をたずねるメールを送ることは一切ありません。」
としています。
また、怪しいメールは
- 一切開かない
- リンクを押さない
- 個人情報を入力しない
よう注意喚起しています。
まとめ:身に覚えのない“本人認証メール”は開かないのが最善
今回届いた
「Mastercard セキュリティセンター」
「本人認証をお願いします」
「緊急のセキュリティ確認」
などのメールは、
公式を装ったフィッシング詐欺の可能性が非常に高い ものです。
不安を煽る文章に惑わされず、
必ず公式サイトを自分で開く
という習慣が安全を守る鍵です。
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参照・出典
- フィシング詐欺対策協議会|Mastercard をかたるフィッシング (2024/04/24)
- 電気通信大学 情報基盤センター|マスターカードを騙る詐欺メールに関する注意喚起
- INTERNET Watch|件名「【Mastercard】重要なお知らせ」の不審なメール、マスターカードをかたるフィッシングに注意
🔒 免責事項
本記事で紹介しているメールは、一般的なフィッシングメールの特徴と類似している点を基に注意喚起として紹介するものであり、特定の送信元を詐欺と断定するものではありません。
当記事は、実際に読者や筆者に届いた不審メールの情報をもとに、一般的なセキュリティ注意喚起として作成されたものです。
記載している内容は、Mastercard(マスターカード)およびその関連企業の公式見解を示すものではなく、両者とは一切の関係がありません。
本文中で紹介しているメールアドレス・ドメイン・文面などの情報は、
読者の安全確保を目的とした一般的な参考例であり、特定の送信元・団体・個人を断定的に非難する意図はありません。
また、記事内で「詐欺の可能性」などと記載している表現は、
一般的なフィッシング手口との類似性にもとづくものであり、
特定のメールが必ず不正であることを保証するものではありません。
メールの真偽や利用状況については、必ずご利用のカード会社・公式窓口へ直接ご確認ください。
当記事の内容を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトでは責任を負いかねますのでご了承ください。

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