※本稿は公開時点の情報をもとにした一般的な注意喚起です。最新情報は国税庁、各銀行、警察庁、消費生活センターなどの公的機関の発表をご確認ください。
概要:09013098993からのSMSは詐欺の疑いが強い
最近、「09013098993(090-1309-8993/+81 90-1309-8993)」という携帯番号から、国税庁や銀行を名乗る偽のSMS(ショートメッセージ)が届いたという報告が相次いでいます。
多くは受信者を不安にさせ、本文内のURLへ誘導して個人情報やログイン情報を入力させる手口です。公式機関がSMSで個人に納税や決済の督促を行うことは基本的にありません。疑わしいメッセージは開かず、すぐ削除するのが鉄則です。
典型的な手口(流れ)
- 不安を煽るSMSが届く
メッセージ例
【国税庁】重要事項につき、ご一読の上ご確認ください。https://〜【りそな銀行】お客様の口座に異常な取引を確認しました。詳細:https://〜
- 記載のURLへ誘導
クリックすると見た目が本物そっくりの偽サイトに飛ばされ、入力フォームへ誘導される可能性があります。 - 個人情報を入力させる/認証コードを聞き出す
名前・住所・生年月日・マイナンバー、クレジットカード情報、ネットバンキングのID・パスワード、さらにはワンタイムパスワード(OTP)を入力させる場合があります。 - 不正利用・なりすまし・金銭被害へ発展
取得された情報が不正契約や不正送金、口座の乗っ取りに使われます。
なぜ「国税庁」「りそな銀行」をかたると断定できるのか
- 国税庁:公式に「ショートメッセージ(SMS)で納付の依頼や督促を行わない」と明言しています。SMSで納税通知が来たら公式ではありません。
*国税庁:不審なメールや電話にご注意ください - 銀行(例:りそな):銀行側もメールやSMSで一方的にログインを求めることはないと注意喚起しています。見慣れない差出人やURLは偽装の可能性が高いです。
*りそな銀行:【ご注意】当社を騙った不審なメールの発生について(2019年12月9日~)
スプーフィング(送信元偽装)について
送信者番号や表示名をごく簡単に偽装できる手口が存在します。SMS送信元が「09013098993」と表示されても、実際は別の送信経路から偽装されている可能性があります。
そのため、表示された番号だけで安全性を判断するのは危険です。怪しいメッセージは表示内容に関わらず開かないことをおすすめします。
リンクを開いてしまった/情報を入力してしまった場合の緊急対応
- カード情報やログイン情報を入力したら
→ 速やかに該当する金融機関(カード会社、銀行)へ連絡し、利用停止・再発行・口座の一時凍結などを依頼してください。 - ワンタイムパスワード(OTP)や認証コードを入力したら
→ その場で不正利用の可能性があるため、すぐに金融機関へ連絡。必要であればパスワードの変更も。 - 個人情報(マイナンバー等)を入力してしまったら
→ 警察相談(#9110)と消費者ホットライン(188)に相談し、指示を仰いでください。必要に応じて身分証の不正使用対策を行ってください。 - 端末が不審な挙動を示す(不明なアプリが入った等)場合
→ セキュリティソフトでスキャン、工場出荷状態へのリセットも含め専門家に相談することを検討してください。
受信時の安全な対応(すぐにできる対処)
- URLは絶対にタップしない(クリックで偽サイトやマルウェアに接続する危険あり)
- メッセージは無視して削除する(保存しない)
- 発信元へ折り返さない(折り返すと相手の意図する手順に誘導されることがある)
- 心配なら公式窓口へ自分で電話して確認(国税庁や銀行の公式サイトに記載の連絡先を自分で調べてかける)
- スマホの迷惑メッセージフィルタ/セキュリティアプリを有効にする
よくある質問(FAQ)
Q1:09013098993は本当に国税庁や銀行からの連絡ですか?
A:いいえ。国税庁や主要銀行は、個別の納付やログインをSMSで一方的に依頼することは基本的にありません。公式サイトの案内を優先してください。
Q2:URLを開いただけで被害になりますか?
A:フィッシング詐欺ページに情報を入力すると危険ですが、単に開いただけなら被害の可能性は比較的低いことが多いです。ただし、スマホに不審な動作(ダウンロード開始など)があれば端末点検を。
Q3:SMS内の送信元番号が何度も変わるのはなぜ?
A:最近ではスプーフィングといわれる番号偽装は多発しています。表示番号や差出人名が偽装されやすく、頻繁に変わることがあります。
Q4:どうやって被害を報告すればよいですか?
A:まず警察相談(#9110)へ。その後、消費者ホットライン(188)や利用している銀行・カード会社へ連絡してください。
相談窓口(日本国内/目安)
- 警察相談専用ダイヤル:#9110
- 消費者ホットライン(地域の消費生活センターにつながる):188
- 利用中の銀行・カード会社:裏面の連絡先または公式サイトの窓口へ
予防のために今すぐできること(チェックリスト)
- スマホの迷惑メッセージ対策設定を有効化
- OS・アプリを常に最新に保つ
- 信頼できるセキュリティアプリを導入(フィッシング防止機能)
- 不審なリンクや添付は開かない・保存しない
- 重要なID・パスワードは他のサービスと使い回さない
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参考
- 情報処理推進機構|国税庁をかたる偽ショートメッセージサービス(SMS)や偽メールに注意
- 福岡県警察|国税庁をかたる偽SMS・偽サイトに注意
- りそな銀行|りそな銀行を騙った不正な電子メールにご注意ください
- JPnumber|090-1309-8993
- 電話帳ナビ|09013098993
まとめ(要点)
- 09013098993を差出人とするSMSが「国税庁」「りそな銀行」などを名乗るケースが報告されています。
- 本物の国税庁や銀行が一方的にSMSで納付やログインを求めることは基本的にありません。
- URLは開かず、メッセージは削除。心配なら公式窓口へ自分で連絡してください。
- 情報を入力してしまった場合は、速やかに金融機関・警察・消費生活センターへ相談を。


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