はじめに
最近、「サイバーセキュリティー対策局」を名乗る自動音声ガイダンスの電話が全国的に確認されています。
電話の内容は「通信サービスを停止します」「不正アクセスを検出しました」などと告げ、
不安を煽って「1番を押してください」と操作を促す形式です。
一見、公式の連絡のように聞こえますが、これは詐欺グループによる偽の自動音声とみられます。
📢 実際に報告されている音声の例
以下のようなガイダンス内容が報告されています。
- 「こちらはサイバーセキュリティー対策局です。通信サービスの停止を行います。詳細をお聞きになりたい方は1番を押してください」
これは自動音声でボタン操作を誘導する手口で、押してしまうとオペレーターを装った詐欺グループに接続され、
個人情報やクレジットカード情報を聞き出される危険があります。
🔍 関連が疑われる電話番号の例
現時点で報告がある番号の一例:
- +1 844 142-1622(+18441421622)
この番号は北米の国際電話形式であり、日本の公的機関や通信会社が使用するものではありません。
「+1」や「+84」など海外発信の電話が日本の行政機関を名乗ることはありません。
🚨 詐欺電話の特徴と見抜き方
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 名乗る機関 | 「サイバーセキュリティー対策局」など、実在しない組織名 |
| 発信形式 | 自動音声(ロボコール)による案内 |
| 内容 | 「通信停止」「不正アクセス」「利用制限」などの警告文句 |
| 手口 | 「1」や「9」を押させてオペレーターにつなぐ |
| 目的 | クレジット情報・個人情報・銀行口座情報を詐取 |
⚠️ 出てしまった/操作してしまった場合の対処法
- 通話をすぐに終了する
不審な内容が流れたら、ボタン操作をせずにすぐ切断しましょう。 - 個人情報を伝えてしまった場合は警察に相談
→ 「#9110(警察相談専用ダイヤル)」または最寄りの警察署へ。 - 通話履歴を保存する
通信会社に連絡し、不正通話や課金の有無を確認します。 - 消費生活センター(188)にも相談可能
実害が疑われる場合は早めの相談が大切です。
🛡 安全に対応するためのポイント
- 「+」や「010」などの国際電話表示は基本的に出ない
- 不明な電話番号はネットで検索・確認する
- 公的機関を名乗る音声ガイダンスはまず詐欺を疑う
- 家族や高齢者にも共有し、出ないよう注意喚起する
- 迷惑電話対策アプリ(例:Whoscall、Google電話アプリ)を活用
- 固定電話は「国際電話不取扱受付センター」に登録を検討
❓ よくある質問(FAQ)
Q1.「サイバーセキュリティー対策局」という組織は実在しますか?
→ いいえ。日本の行政機関に「サイバーセキュリティー対策局」という名称の部署は存在しません。
Q2. 自動音声で「通信停止」と言われたら?
→ 実際に通信が停止されることはありません。ボタンを押さずにすぐ切断してください。
Q3. 番号が「+1」「+84」で始まっていましたが危険ですか?
→ 日本国内の公的機関は「0」で始まる番号を使用します。国際電話はほぼ詐欺です。
🧩 まとめ
- 「サイバーセキュリティー対策局」を名乗る自動音声ガイダンスは詐欺電話の可能性が非常に高い
- 不安を煽ってボタンを押させ、個人情報を狙う手口
- 表示番号を信用せず、出ない・信じない・折り返さないを徹底
- 不安な場合は #9110(警察相談)や 188(消費者ホットライン)へ
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📚 参照・出典
- TBS NEWS DIG|自動音声で「1を押してください」番号押すと特殊詐欺グループに 巧妙化する手口で“3億円”の被害も【Nスタ解説】
- 国民生活センター|「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
- 消費者庁|消費者ホットライン(188)
⚖️ 免責事項
本記事は、2025年10月時点で確認された報告をもとに作成した注意喚起です。
特定の企業・団体・個人を断定的に非難するものではありません。
内容の正確性を保証するものではなく、被害が疑われる場合は必ず公的機関へ確認してください。

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