はじめに
2025年現在、+1755から始まる国際電話番号から「総合通信管理局」を名乗る不審な自動音声ガイダンスの電話が全国で確認されています。
+1は北米(アメリカ・カナダなど)の国番号で、「755」は通常、特定の地域や事業者を示す番号帯(日本の市外局番)です。しかし、これらの番号を利用してかかってくる電話の多くは国際詐欺電話(いわゆる特殊詐欺)である可能性が高いと考えられます。
典型的な通話内容の例
「こんにちは。総合通信管理局からの最終通知です。
そちらの電話番号に異常が見られるため、2時間後に回線サービスを停止いたします。詳細を確認するには1を押してください」
このように、「最終通知」や「電話番号に異常」などの言葉で不安をあおり、ボタン操作へ誘導するのが典型的な手口です。
「総合通信管理局」とは?
実際の行政機関として「総合通信管理局」という名称は存在しません。
日本国内にあるのは「総合通信局」(総務省の地方支分部局)であり、電波利用や通信事業の監督を担う公的機関です。
しかし、総務省やその関連機関が自動音声で個人の通信回線を停止すると告げることは絶対にありません。
したがって、これらの電話は詐欺と断定して差し支えないでしょう。
不審電話の特徴と手口
- 自動音声ガイダンスを使って一方的に通知
- 「2時間以内に停止」など、短い期限を示して不安をあおる
- 「1を押す」などボタン操作を要求
- 押した後、詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求
被害を防ぐための対策
- 見知らぬ国際番号からの着信には出ない
- 自動音声に「1を押してください」と言われても絶対に従わない
- 折り返し発信をしない(国際通話料が高額になるおそれあり)
- 不安な場合は、総務省や警察に直接確認する
- スマホは迷惑電話ブロック機能を活用
- 固定電話は「国際電話不取扱受付センター」に登録する
詐欺が疑われる電話番号の例
- +1755XXXXXXX +1 (755) XXX-XXXX
- +17552903099 +1 (755) 290-3099
まとめ
- 「総合通信管理局」を名乗る+1755からの電話は詐欺の可能性が非常に高い
- 「2時間以内に回線停止」などの脅し文句は典型的な手口
- ボタン操作や折り返しは絶対にせず、公式機関に確認することが重要
FAQ(よくある質問)
Q1. 「総合通信管理局」から電話が来ることはありますか?
A. ありません。日本に存在しない行政機関名です。
Q2. 「1を押す」とどうなるのですか?
A. 詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求される可能性があります。
Q3. 出てしまった場合はどうすればいいですか?
A. 出ただけでは被害には直結しません。指示に従わず、速やかに切電してください。
Q4. 折り返してしまったのですが大丈夫でしょうか?
A. 国際通話料が発生している可能性があります。利用明細を確認し、不審な請求があれば通信事業者へ相談してください。
Q5. 個人情報を伝えてしまった場合は?
A. すぐに通話を終了し、警察や消費生活センター(消費者ホットライン188)へ相談してください。
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参照・出典
- 国民生活センター|「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
- 総務省|職員を名乗る不審電話にご注意ください
- 埼玉県警察|総務省を装う特殊詐欺に注意!
免責事項
本記事は、不審電話に関する一般的な注意喚起を目的としています。
特定の団体や個人を断定的に批判するものではありません。
内容は記事公開時点の情報に基づいており、必ず総務省や警察など公的機関の公式情報をご確認ください。
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