結論(最初にお伝えしたいこと)
「+1855」からの電話で 厚生労働省保健局を名乗る自動音声 は、公式な連絡ではなく 詐欺や番号偽装(スプーフィング)の可能性が極めて高い です。
👉 厚生労働省が個人に 国際電話(+1855など)や自動音声ガイダンスで連絡することは絶対にありません。
- 出てしまったら → すぐ切る
- 「0」「9」など番号を押さない
- 折り返し発信はしない
- 不安なら警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談
これが一番安全な対応方法です。
+1855とは?国番号の正体
- 「+1」:北米(アメリカ・カナダ)に割り当てられた国番号
- 「855」:北米地域の フリーダイヤル(トールフリー番号)
👉 通常、日本の個人に +1855から直接電話がかかってくることはありません。
つまり、この番号を使って「厚生労働省保健局」を名乗る電話は、詐欺や番号偽装に悪用されている可能性が高い と考えられます。
実際に報告されている音声ガイダンス例
SNSや電話番号検索サイトで次のような案内が報告されています。
- 「こちらは厚生労働省保健局。ご本人確認のため、0を押してオペレーターにお繋ぎください」
- 「厚生労働省です。本日お客様の健康保険証が停止となります。詳細を知りたい方は9を押してください」
- 「厚生労働省保健局からのお知らせです。ご利用中の医療保険に関して確認が必要な事項がございます。保険の一時停止を避けるために、このままオペレーターにお繋ぎしますので、ご希望の方は9を押してください」
👉 公的機関のように見せかけ、不安をあおって 操作を誘導する典型的な詐欺手口 です。
特徴的な手口
- 官公庁名をかたり不安を煽る
- 「番号を押してください」と操作を誘導
- オペレーターにつなぎ、個人情報や金融情報を要求
- 厚生労働省や自治体が 実際には使わない「自動音声」 を利用
出てしまった/折り返した場合の安全な対応
出てしまった場合
- 会話は続けず、すぐに切る
- 「0」「9」など番号入力をしない
- 個人情報や口座番号は伝えない
折り返してしまった場合
- すぐに電話を切る
- 着信拒否や迷惑電話ブロックを設定
- 個人情報を伝えてしまった場合は → 警察や金融機関に相談
本物かどうか確認する方法
- 厚生労働省公式サイトに掲載の 代表番号 に、自分から問い合わせる
- 官公庁が +1855など国際電話で個人に連絡することはない
安全に対応するためのポイント
- 不審な国際電話には 出ない/すぐ切る
- 番号入力や折り返し発信をしない
- 個人情報や金融情報を伝えない
- スマホ → 「電話帳ナビ」「Whoscall」など迷惑電話対策アプリを活用
- 固定電話 → 国際電話ブロックサービスを利用
- 不安や被害があれば → 警察(#9110)や消費者ホットライン(188) へ相談
よくある質問(FAQ)
Q1. +1855からの着信は厚生労働省からですか?
A. 違います。厚生労働省が国際電話で個人に連絡することはありません。
Q2. 電話に出てしまったら?
A. すぐに切り、番号入力や情報提供はしないでください。
Q3. 折り返してしまった場合は?
A. 折り返しただけなら被害は避けられることもあります。不安な場合は#9110に相談を。
Q4. 本物かどうか確認するには?
A. 公式サイトの代表番号へ、自分から問い合わせてください。
Q5. +1855以外にも危険な番号はありますか?
A. 官公庁が国際番号を使うことはありません。+18XXなどからの着信は不審電話の可能性が高いです。
詐欺が疑われる電話番号の例
- +1855XXXXXXX +1 (855) XXX-XXXX
- +18557478571 +1 (855) 747-8571
まとめ
- +1855からの厚生労働省保健局を名乗る電話は詐欺の可能性が高い
- 出てしまったら → すぐ切る
- 折り返したら → 個人情報を伝えない
- 本物か確認するには → 公式番号に自分から連絡
- 鉄則は「出ない・押さない・信じない・公式確認」
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参照・出典
- 厚生労働省|職員や機関を装った不審な電話・メールにご注意ください
- 関東信越厚生局|厚生労働省や地方厚生局の職員を装った不審な電話やメール等にご注意ください
- 鳴門市|【注意喚起】厚労省職員や機関を装った不審な電話・メールについて
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