はじめに
2025年現在、+1811から始まる電話番号から「保健局(保険局)」を名乗る不審な自動音声ガイダンス電話が全国的に報告されています。
内容は「健康保険証に関する最終通告」として不安をあおり、最後に「オペレーターにつなぐために1を押してください」と操作を促すものです。
このような電話は公的機関を装った特殊詐欺の可能性が高く、絶対にボタンを押したり折り返したりしないよう注意が必要です。
📞 自動音声ガイダンスの一例
SNSや口コミサイトで確認されている文言の一例は以下のとおりです。
「保健局です。保険証の使用に関して重要なお話があります。何度もご連絡を差し上げましたがご返答がなかったので、こちらが最終のご連絡となります。オペレーターにおつなぎする方は1を押してください」
このように「最終通告」「重要なお知らせ」といった言葉で不安を与え、ボタン操作をさせるのが典型的な手口です。
⚠️ なぜ危険なのか?詐欺の可能性が高い理由
- 「保健局」「保険局」といった曖昧な機関名を使用
- 「健康保険証」「最終通告」など、不安をあおる言葉を多用
- 自動音声で「1を押してください」と操作を強要
- ボタン操作後に詐欺グループへ接続され、個人情報や金銭を要求されるケースが多い
👉 日本では、公的機関が自動音声で個人に「保険証」や「最終通告」に関する通知を行うことはありません。
🔍 この手口の狙い
- 自動音声で信用させる
- 「最終通告」「重要なお知らせ」で不安をあおる
- 「1を押す」操作で詐欺グループへ接続
- 名前・住所・マイナンバー・口座番号などの情報を詐取
- 最終的に金銭の振り込みや送金を迫る
🔐 スプーフィング(番号偽装)にも注意
「+1811から始まる電話番号」でも、発信者番号を偽装する「スプーフィング」の可能性があります。
一見「国内の市外局番」や「公的機関風の番号」に見えても、実際は海外の詐欺グループが発信しているケースがあります。
番号表示をそのまま信じるのではなく、必ず内容の真偽を疑ってください。
✅ 被害を防ぐための対策
- 見知らぬ番号には出ない・折り返さない
- 「1を押してください」などの指示には絶対に従わない
- 個人情報(氏名・住所・保険証番号・マイナンバーなど)は話さない
- 気になる場合は、市役所や健康保険組合など公式窓口に直接確認する
- 迷惑電話対策アプリや着信拒否設定を活用する
❓FAQ(よくある質問)
Q1. 「保健局(保険局)」は実在しますか?
A1. 日本の行政機関に「保健局」という名称は基本的に存在しません。実際にあるのは「保健所」や「保健福祉課」などです。
Q2. 自動音声で「1」を押してしまいました。どうすれば?
A2. 個人情報を伝えていなければ、問題無い可能性が高いです。すぐに通話を終了し、警察(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談してください。
Q3. 本当に役所からの連絡ならどう来ますか?
A3. 公的機関からの通知は、郵送やマイナポータルなどの公的サービスを通じて行われます。電話で突然「最終通告」や「手続きを求める」ことはありません。
Q4. スプーフィングとは何ですか?
A4. スプーフィングとは、発信者番号を偽装して本来とは異なる電話番号を表示させる手口です。詐欺電話では実際の発信元を隠すためによく使われます。
📎 詐欺が疑われる電話番号例
- +18114260413
まとめ
- +1811から始まる電話番号による「保健局(保険局)」を名乗る自動音声は詐欺の可能性が高い
- 「健康保険証」「最終通告」「1を押してください」は典型的な手口
- 公的機関は電話でボタン操作や個人情報提供を求めない
- 不安を感じたら、必ず公的窓口に確認することが重要
📝 免責事項
本記事は、詐欺の未然防止を目的とした一般的な注意喚起です。
特定の団体・企業・個人を断定的に非難するものではありません。
内容の正確性は保証できませんので、実際の通話や被害に関しては必ず公式窓口でご確認ください。
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