はじめに
最近、「+219」から始まる国際電話の不審な着信が報告されています。
結論から言うと、+219はリビア(Libya)によって予約された国番号ですが、現在のところは未使用です。
そのため、この番号を利用した正規の国際電話が日本にかかってくる可能性は極めて低く、詐欺電話や番号なりすまし(スプーフィング)に悪用されているケースが多いと考えられます。
+219はどこの国番号?
国際電話の国番号は ITU(国際電気通信連合) によって管理されています。
- 「+2」から始まる国番号 → アフリカ諸国
- 「+21」 → 北アフリカ地域(例:モロッコ+212、アルジェリア+213)
- 「+219」 → リビアが予約済みだが、今は未使用
つまり「+219」という番号は公式にリビアに割り当てられていますが、実際には現在使われていません。
そのため「+219からの電話」は 正規の国際電話ではなく、詐欺に利用された可能性が非常に高い と言えます。
実際に報告されている詐欺電話の手口
+219からの着信でよく見られるのは、自動音声を使った次のような手口です。
「NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的措置に移行いたします。オペレーターに繋げる場合は1を押してください」
このように、強制停止や利用制限・法的措置などをほのめかして不安をあおり、
- ボタンを押させてオペレーターに接続させる
- 折り返しをさせて高額な国際通話料を発生させる
- 会話の中で個人情報や金銭を引き出す
といった詐欺につなげられるケースが多発しています。
+219からの電話が危険な理由
- 現在未使用の国番号 → 正規の発信元ではない
- スプーフィング(偽装)に悪用 → 実際の発信元は別の国
- 折り返すと高額請求のリスク
- 個人情報や金銭被害に発展する可能性
出てしまった場合はどうなる?
着信に応答しただけで料金が発生することはありません。
ただし以下の行為は非常に危険です。
- 音声ガイダンスに従って番号を押す
- 折り返し発信をする
- 個人情報を答えてしまう
- 金銭を支払ってしまう
出てしまったら、すぐに通話を切ってブロックするのが最善です。
詐欺が疑われる電話番号
+2191309913 / 010 2191309913
安全な対処法
- 見知らぬ国際番号には出ない
- 出てもすぐ切る(操作はしない)
- 折り返し発信は絶対に避ける
- 番号を着信拒否に登録
- 不安な場合はキャリアや警察(#9110)に相談
よくある質問(FAQ)
Q. +219は存在する国番号ですか?
A. はい。リビアが予約をしている国番号ですが、現在は未使用です。
Q. 出るだけで料金はかかりますか?
A. 出るだけでは料金は発生しません。ただし折り返すと高額な国際通話料が請求される場合があります。
Q. 本物の国際電話とどう見分ければいい?
A. リビアに知人や取引先がない限り、+219からの電話は不審と考えてよいでしょう。
まとめ
- +219はリビアに割り当てられた国番号だが現在は未使用
- 正規の国際電話で使われることはほぼない
- 詐欺やスプーフィングに悪用されている可能性が高い
- 折り返し発信や番号操作は危険
- 応答せず、ブロック・相談が安全
見知らぬ国際番号からの着信は、詐欺の可能性を常に疑い、慎重に対応しましょう。
免責事項
本記事は公開時点の情報をもとに注意喚起を目的として作成しています。実際に被害に遭った場合は、速やかに通信事業者や警察(#9110)へご相談ください。
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