📞「こちらは保健医療局です…」──その電話、実は詐欺かもしれません
最近、こんな電話がかかってきたという相談が増えています。
「こちらは保健医療局です。保険証の使用について重要なお知らせがあります。オペレーターにお繋ぎする方は1を押して下さい」
「え?なにかトラブルがあったのかな」と思わず1を押してしまいそうになりますが……それ、実は詐欺の可能性が高い電話です。
この記事では、「保険証の使用」や「保健医療局からの連絡」を装った詐欺電話の特徴と見分け方を分かりやすく解説します。
1. 詐欺に使われる“保健医療局”の名乗りとは?
最近の特殊詐欺では、「公的機関を名乗る」ケースが増えています。
特に「保健医療局」や「保険局」「市役所」などを装い、以下のような電話がかかってきます。
- 保険証が第三者に使われている
- 医療費の還付金がある
- 本人確認が必要なので住所・氏名を教えてほしい
いずれも、最終的な目的は個人情報の詐取や、口座情報の聞き出しです。
2. 実在する保健医療局はこんな連絡をしない
まず大前提として、実在の「保健医療局」や行政機関が、自動音声ガイダンスで保険証情報の提供を求めることはありません。
本当に何か問題がある場合は、次のような手順を取ります:
- 書面で通知が届く
- 連絡先は「03」「06」などの市外局番、または公式サイト掲載の番号
- 電話口で個人情報を求めない
「保険証が不正利用されている」「医療費が未納」など、不安を煽るセリフには要注意です。
3. よくある詐欺音声ガイダンスのパターン
詐欺電話の冒頭には、よく以下のような文言が使われます:
「こちらは保健医療局です。保険証の使用について重要なお知らせがあります。何度もご連絡を差し上げましたがご返答がなかったため、こちらが最終のご連絡となります。オペレーターにお繋ぎする方は1を押して下さい。」
このような言い回しは、
- 緊急性を強調(「最終通告」「重要なお知らせ」)
- 恐怖・焦りを与える(「連絡がなかったため…」)
- 機械的な自動音声
といった特徴があります。
この時点で「怪しい」と気付けるかどうかがカギです。
4. 詐欺電話の見分け方:チェックリスト
以下に該当する場合、詐欺電話である可能性が極めて高いです:
✅ 自動音声で始まり「オペレーターに繋ぐには○を押してください」と指示される
✅ 国番号「+」付きの見慣れない電話番号からかかってくる(例:+1、+80、+259など)
✅ 日本語がどこか不自然、または機械的すぎる音声
✅ 住所氏名や生年月日などの個人情報を求めてくる
✅金銭を要求される
✅LINEのビデオ通話などに誘導される
5. 電話が来たときの正しい対処法
📌 すぐに切ることが第一です。
📌 「怪しい」と感じたら、折り返さずに公式サイトから機関に直接連絡しましょう。
📌 不安があれば、消費者ホットライン(188)または警察相談専用電話(#9110)へ。
📌 録音・録画ができる場合は、証拠として残すのも有効です。
6. まとめ:保険証に関する個人情報は絶対に伝えない!
- 「保健医療局からの重要なお知らせです」
- 「保険証が不正使用されています」
- 「1を押してオペレーターにお繋ぎください」
こうした電話は、個人情報や金銭をだまし取るための詐欺です。
最後に覚えておいてください:
🔴 公的機関は、自動音声で個人情報を聞き出すことはありません。
🔴 不安を感じたら、一度冷静になって確認すること。
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