「厚生労働省から電話なんて来るはずないのに……」
突然、スマホに「+1」から始まる番号が表示され、不安になった方もいるのではないでしょうか。
筆者の知人にも実際に着信があり、怖かったとの話を聴きました。
いま、「+1 (877)、+1877」から始まる国際電話で、厚生労働省保健局(保険局)を名乗る不審な自動音声が流れる事例が報告されています。
SNS上でも「国際電話で行政機関を名乗られた」「番号入力を求められた」という声が見られます。
この記事では、2026年時点で確認されている手口と、被害を防ぐための具体策を整理します。
+1(877)とは?番号の仕組み
「+1」は、アメリカやカナダなど北米地域の国番号です。
スマートフォンによっては「アメリカ合衆国」「カナダ」などと表示されることもあります。
北米の電話番号体系(NANP)では、「877」はトールフリー番号に分類されます。日本でいうフリーダイヤル「0120」や「0800」に近い仕組みです。
877番号の特徴
- 北米のフリーダイヤル番号帯
- 通話料金は受信側が負担する仕組み
- 特定の都市に紐づかない番号
本来は北米企業の問い合わせ窓口などで利用される番号です。
日本の行政機関が北米のフリーダイヤルを利用して国民に直接連絡する運用は通常想定されておらず、極めて不自然な着信といえます。
確認されている音声ガイダンスの例
報告されている自動音声の一例です。
「こちらは厚生労働省保健局です。本人確認のため1番を押してください。オペレーターにお繋ぎします。」(繰り返し)
音声の内容は複数パターンあるとみられ、まったく同じ文面とは限りません。
2026年の注意点:AI音声の進化
最近はAI音声の精度が向上しており、非常に自然な日本語で案内されるケースもあります。
以前のような「いかにも機械的な声」ではないため、違和感に気づきにくいのが特徴です。
自動音声であっても、少しでもボタン操作を指示された場合は注意が必要です。
詐欺が疑われるポイント
次の特徴が重なった場合、詐欺の可能性が高いと考えられます。
- 国際電話番号からの着信
- いきなり自動音声で始まる
- 「本人確認」「保険証が停止」など緊急性を強調する
- 「1番を押してください」と操作を求める
特に「保険が止まる」「重要な手続きがある」などと言われると、誰でも焦ってしまいますよね。
「まさか自分に限って大丈夫」と思っていても、焦ってしまうのが人間です。
行政機関の公式な注意喚起
厚生労働省および警察庁は、行政機関を装った不審電話について注意を呼びかけています。
主なポイントは次のとおりです。
- 国際電話で行政連絡を行うことは通常ない
- 自動音声で番号入力を求めることはない
- 電話で金銭や電子マネー、個人情報を求めることはない
重要なお知らせは、原則として書面(郵送)や公式サイトで案内されます。
また、日本の行政手続きで海外の電話回線が使用されることは通常想定されていません。
なぜ+1(877)が使われるのか?
考えられる理由としては、
- 海外回線を経由し、発信元を分かりにくくする
- 「877」という並びで安心感を与える
- 発信者番号の偽装(スプーフィング)を行う
- 見慣れない番号で不安にさせる
といった点が挙げられます。
番号の見た目だけで判断しないことが大切です。
詐欺が疑われる電話番号の例
- +1877161XXXX
- +1 (877) 161-XXXX
※番号の一部を伏せています。
なお、すべての877番号が不正という意味ではありません。
2026年時点で確認されている事例では、「+1 (877)」から始まる番号で厚生労働省を名乗る電話は、詐欺の可能性が極めて高いと考えられます。
被害を防ぐための「3つの鉄則」
① 国際番号には安易に出ない
心当たりのない「+1」などの着信は無理に応答しない。
② ボタン操作をしない
「1番を押してください」と言われても操作しない。
③ 折り返さない
着信履歴があっても折り返しは控える。思わぬ通話料や二次被害につながる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当に厚生労働省から電話が来ることはありますか?
手続き上の確認で電話連絡が行われる場合はありますが、国際番号や自動音声で番号入力を求める運用は通常想定されていません。
Q2. 間違えて「1番」を押してしまったら?
すぐに通話を終了してください。
個人情報を伝えていなければ、直ちに被害が発生する可能性は高くありません。
Q3. 相談先は?
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188(局番なし)
少しでも不安を感じたら、早めに相談することが大切です。
まとめ
「+1 (877)」から始まる番号で厚生労働省を名乗る電話については、現時点で報告されている事例では詐欺が強く疑われます。
滑らかなAI音声でも油断しないこと。
そして「出ない・押さない・折り返さない」を徹底すること。
ご家族、特に高齢の方ともぜひ情報を共有してください。冷静な対応が、何よりの防御になります。
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参照・出典
- 北海道警察|厚生労働省をかたる 自動音声ガイダンスの予兆電話!!
- 厚生労働省|厚生労働省職員や機関を装った不審な電話・メールにご注意ください。
- 奈良市|「保険局」や「厚生労働省」の職員をかたる不審な電話に注意しましょう!
免責事項
本記事は2026年時点で確認されている情報をもとに作成しています。
最新情報は、厚生労働省および警察庁の公式発表をご確認ください。
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