【注意】この記事は不審な電話の注意喚起を目的としており、特定の団体・個人を断定的に非難するものではありません。
🔶 厚労省を名乗る不審な自動音声電話に注意
健康保険証の“悪用”を騙る新手の詐欺が増加中!
2025年に入り、
「厚生労働省保険局からのお知らせです」
という自動音声ガイダンスが流れる不審電話の報告が全国で急増しています。
SNSでは留守電の録音なども投稿されており、内容は共通している部分が多いです。
🔸 SNS投稿で確認された音声ガイダンスの例
「厚生労働省保険局からのお知らせです。
ご利用中の健康保険に関して、確認が必要な事項がございます。
保険の一時停止を避けるために、このままオペレーターにお繋ぎしますので、
ご希望の方は9を押してください。」
— という自動音声が2回繰り返し流れるケースが多く報告されています。
ユーザーが 「9」などの番号を押すとオペレーターにつながる 仕組みで、
SNSではその後、
- 「本人確認のため、氏名・生年月日を教えてください」
- 「あなた名義の保険証が悪用されています」
- 「〇〇県の薬局で不正に薬が処方されています」
- 「被害届を出してください。警察に電話を転送します」
などと話される被害報告が相次いでいます。
つまり、
“厚労省を名乗って個人情報を聞き出すし、金銭を騙し取る詐欺” の一種とみられます。
🔸 本物の厚生労働省は「自動音声」で個人情報を要求しません
厚生労働省では
「国際電話(+番号)を使用した電話をすることはありません。」
「直接国民の皆様にお電話を差し上げることはありません。」
と注意喚起しています。
参考|厚生労働省「厚労省職員や機関を装った不審な電話・メールにご注意ください。」
厚労省が行わない連絡方法
- 自動音声で「保険証の一時停止」「悪用」「不正利用」を通知
- ボタン操作(「9を押してください」など)を要求
- 携帯電話番号から連絡
- 国際電話(+番号)から連絡
- 個人情報(氏名・生年月日・保険者番号など)の聞き取り
- 電話を警察に転送するという
これらが1つでもある時点で 公式ではありません。
🔸 よくある詐欺の流れ
報告内容を整理すると、以下の流れが典型的です。
- 「厚生労働省保険局です」と自動音声 → 不安を煽る
- 「9を押してください」で番号操作を促す
- 詐欺グループのオペレーターにつながる
- 氏名・住所・生年月日などの個人情報を取得
- 「保険証が悪用されている」と告げる
- 「警察につなぎます」などと偽り、別の詐欺へ進む場合も
この手口は、
国民生活センター・警察・自治体が警戒を呼びかけている“なりすまし詐欺”の典型パターン
と一致します。
参考
- 全国健康保険協会|「保険局」を名乗る不審電話にご注意ください
- 京都府精華町|保険証に関する不審電話が発生しています
- 愛知県刈谷市|厚生労働省を名乗る不審な電話にご注意ください
🔸 健康保険に関する電話で「詐欺を見抜くポイント」
次のような特徴があれば、詐欺の可能性が高いと考えて問題ありません。
| チェック項目 | 結果 |
|---|---|
| 番号に「+」から始まる国際電話 | → 詐欺 |
| 携帯番号からの着信 | → 詐欺 |
| 自動音声で「保険の停止」「不正利用」を告知 | → 詐欺 |
| ボタン操作(1や9など)を要求 | → 詐欺 |
| 個人情報を聞き出される | → 詐欺確定 |
厚生労働省・健康保険組合は、
自動音声で保険証の停止やトラブルを通知することは一切ありません。
🔸 出てしまった/押してしまった場合の安全対策
■ 1. 情報を言っていなければ被害はない
音声に従って番号を押しただけで「金銭被害」は発生しません。
■ 2. 個人情報を伝えてしまった場合
すぐに以下へ相談してください。
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- 警察相談専用窓口:#9110
- 加入している 健康保険組合
■ 3. 電話番号を必ずブロック
- iPhone:通話履歴 → 「i」 → 「この発信者を着信拒否」
- Android:履歴 → 長押し → 着信拒否
迷惑電話フィルターアプリの併用も有効です。
✔ FAQ(よくある質問)
Q1. 厚生労働省が自動音声で連絡してくることはありますか?
A. 厚生労働省が一般の個人へ直接連絡することはありません。
多くの場合は詐欺グループによる偽装です。不審な電話は応答せず切るのが安全です。
Q2. 「あなたの保険証が悪用されている」と言われました。本当ですか?
A. そのような連絡が厚生労働省から来ることはありません。
「保険証が悪用された」という不安をあおり、個人情報や金銭を騙し取る手口が確認されています。絶対に個人情報を伝えないでください。
Q3. 『9を押してください』と言われました。押したらどうなりますか?
A. 詐欺グループのオペレーターにつながる可能性があります。
さらに個人情報の聞き取りや金銭要求へ誘導されるケースがSNS上で報告されています。押さずに切断しましょう。
Q4. 番号に見覚えがありませんが、本物の厚労省の番号でしょうか?
A. 厚生労働省は、電話番号を公式サイトで公開しています。
公式に記載されていない番号、特に「国際番号(+から始まる番号)」や携帯電話からの連絡は高い確率で詐欺が疑われます。
Q5. 電話に出てしまった場合はどうすれば良いですか?
A. 途中で気づいたら、すぐに電話を切れば問題ありません。
すでに個人情報を伝えてしまった場合は、最寄りの警察や 警察相談専用電話(#9110) に相談してください。
Q6. 被害にあわないために、何か対策はありますか?
A. 次の対策が有効です。
- 不審な自動音声は途中で切る
- 国際電話・非通知・身に覚えのない番号は出ない
- 家族や高齢者へ詐欺情報を共有しておく
- スマホの迷惑電話アプリ(デジポリス、電話帳ナビなど)を活用する
Q7. すでにお金を振り込んでしまいました。どうすれば良いですか?
A. すぐに最寄りの警察へ相談してください。振り込め詐欺救済法の対象になる場合もあります。
また、金融機関にも連絡し、振込先口座の凍結が可能か確認しましょう。
🔸 この記事のまとめ
- 「厚生労働省保険局」を名乗る自動音声電話が急増中
- 内容は「保険証の悪用」「一時停止」「不正利用」など
- 9を押すと詐欺グループにつながる
- 厚労省は自動音声で連絡をしない
- 国際電話・携帯番号・ボタン操作要求 → すべて詐欺
- 不安なら必ず自分から公式窓口へ問い合わせる
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✔ 免責事項
本記事は、SNS上の投稿や報告例、公開情報をもとに作成したものであり、特定の電話番号・団体・個人を断定的に非難するものではありません。厚生労働省保険局を名乗る不審電話の傾向や注意点を紹介し、読者の安全な対処を支援する目的で提供しています。
また、実際の詐欺の手口は日々変化しており、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。不審な電話を受けた場合は、必ず公式窓口や警察相談専用電話(#9110)などに確認し、個人情報や金融情報を伝えないようご注意ください。
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