はじめに
2025年秋以降、「総務省」を名乗る自動音声ガイダンス詐欺 が全国で報告されています。
最近は、「+7」から始まる国際電話番号(ロシア・カザフスタンなどの国番号)を使った発信も確認されており、注意が必要です。
電話では、次のような音声が流れます。
📞 実際に確認された音声ガイダンス例
「こんにちは。総務省よりお客様の電話サービスが停止されることが通知されました。
メニューをご確認いただき、1番を押してください(繰り返し)」
この案内は公式な総務省の連絡ではありません。
1番を押すと、オペレーターを装った詐欺犯につながり、個人情報や金銭をだまし取られる危険性があります。
🚨 詐欺電話の特徴
- 発信番号が 「+7」から始まる国際電話
- 自動音声で「総務省」を名乗る
- 「電話サービス停止」「通信の利用停止」などと不安を煽る
- 「1を押してください」とボタン操作を促す
- 押すと人間のオペレーター(詐欺犯)につながる
- 個人情報・カード番号・金銭などを要求される
🌍 「+7」はどこの国? ― ロシア・カザフスタンなど旧ソ連地域
| 国番号 | 主な地域 | 備考 |
|---|---|---|
| +7 | ロシア全土 | 国際番号(旧ソ連地域共通) |
| +7-840 / +7-940 | アブハジア | 国際的にはジョージアの一部 |
| +7-850 / +7-929 | 南オセチア | 紛争地域。国際的にはジョージアの一部 |
| +7 | カザフスタン | 独立国(旧ソ連地域) |
これらの地域からの電話は、日本の行政機関とは無関係です。
番号表示が偽装されているケースもあり、スプーフィング(発信元偽装)の可能性があります。
💡 詐欺の目的と手口
| 手口 | 内容 |
|---|---|
| 行政機関を名乗る | 「総務省」「通信管理局」などと称する |
| 不安を煽る | 「通信が停止される」「違法利用が確認された」など |
| 操作を促す | 「1を押してください」などのガイダンス |
| 情報収集 | 名前・住所・電話番号などを聞き出す |
| 金銭要求 | 口座・カード・電子マネー番号などを求める |
⚠️ 総務省は電話で「番号入力」や「個人情報確認」を行いません
総務省や地方通信局が、
- 自動音声で通知する
- 数字を押させる
- 個人情報を電話で尋ねる
といった連絡を行うことは一切ありません。
これらはすべて詐欺または迷惑電話です。
🧩 「1」を押してしまった場合の対処法
- すぐに通話を切断する
- 個人情報を伝えてしまった場合は、警察相談専用ダイヤル「#9110」へ
- 通信会社(ドコモ・au・ソフトバンクなど)に発信履歴を確認してもらう
- 不審な国際通話料金が発生していないかを確認
- 不安な場合は、消費生活センター(188)にも相談を
🛡 安全対策のポイント
- 「+1」「+7」「+979」などの国際番号には出ない・押さない
- 知らない国際電話番号は無視・ブロック
- 迷惑電話対策アプリを導入
- 例:Whoscall、Google電話アプリ(迷惑通話保護機能)
- 家族や高齢者にも共有
- 自動音声に反応しないよう注意喚起
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 総務省が市民に電話をかけることはある?
→ ほとんどありません。通知は主に郵送や公式サイトで行われます。
Q2. 「1」を押してしまった・折り返してしまった場合は?
→ 国際通話料金が発生する可能性があります。すぐに通信会社に相談してください。
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🔍 関連リンク
- 総務省|職員を名乗る不審電話にご注意ください
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています
- 政府広報オンライン|警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
🧾 免責事項
本記事は、2025年10月時点で確認された情報をもとに構成しています。
特定の団体や番号を断定・非難する目的ではなく、安全な対処を呼びかける一般的な注意喚起を目的としています。
被害が疑われる場合は、警察または通信事業者へ速やかにご相談ください。

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