はじめに:+1855から始まる電話の詐欺リスク
2025年10月現在、「日本信用情報機構(JICC)」を名乗る自動音声ガイダンスによる不審な電話が全国で報告されています。
特に、「+1855」や「+1 (855)」から始まる国際電話番号で、次のような音声が流れるケースがあります。
「こちらは日本信用情報機構です。お客様のクレジットまたはローンに関する重要なお知らせがございます。詳細をお聞きになる場合は1を押してください。」
このような電話は、詐欺の可能性が非常に高いため注意が必要です。
本記事では、+1855番号の正体や手口、安全な対応法を詳しく解説します。
+1855番号とは?北米のトールフリー番号
「+1」は北米(アメリカ・カナダなど)の国番号で、
「855」はトールフリー番号(北米版フリーダイヤル)を意味します。
特徴
- 「855」で始まる番号は、米国やカナダ国内では無料通話
- しかし、日本からかける場合は国際通話料が発生(無料ではありません)
- 「800」「888」「877」「866」「844」「833」「822」なども同様のトールフリー番号帯
- 本来は企業のサポート窓口などに使われるが、近年、日本国内向けの詐欺電話に悪用される例が急増中
👉 つまり、「+1855」は北米のフリーダイヤルですが、日本からかけると有料。さらに、詐欺利用報告が多発しています。
「JICC」を名乗る自動音声詐欺の手口
実際に報告されている音声例
「こちらは日本信用情報機構です。お客様のクレジットまたはローンに関する重要なお知らせがあります。詳細をお聞きになる場合は1を押してください。」
特徴的なポイント
- 「クレジット」「ローン」「重要なお知らせ」など、不安をあおる言葉を使用
- 「1を押す」などボタン操作を促す
- 通話を通じて個人情報や金銭をだまし取る
🔍 JICC公式サイトでも、「自動音声での案内や個人情報の照会は一切行っていない」と注意喚起が出ています。
👉 JICCからこのような国際電話や自動音声が来ることはありません。
スプーフィング(番号偽装)の危険性
スプーフィングとは、発信者番号を偽装して実際の発信元と異なる番号を表示させる手口です。
- 表示上は「+1855」でも、実際は別の国や詐欺グループが発信
- JICC・通信会社・金融機関を装い、信頼させる
- 「1を押す」操作で詐欺業者に直通することも
👉 番号表示を信じず、必ず公式窓口で確認することが大切です。
安全に対応するための4つの対策
- 出ない・折り返さない
+1855など見慣れない国際番号は無視・拒否設定を。 - ボタン操作をしない
「1を押す」「0を押す」などの指示には絶対従わない。 - 個人情報を伝えない
氏名・住所・口座・カード番号を聞かれても答えない。 - 公式窓口で確認
不安な場合は、JICC公式サイトや警察相談窓口(#9110)へ。
📱 迷惑電話ブロックアプリの活用も有効です。
たとえば「Whoscall」「電話帳ナビ」などが信頼できます。
詐欺が疑われる電話番号の例
- +18554633100 +1 (885) 546-33100
※いずれもJICC公式とは無関係です。
FAQ(よくある質問)
Q1. +1855からの電話はJICCの正規連絡ですか?
A1. いいえ。JICCは自動音声や国際電話による案内は一切行っていません。
Q2. 「1」を押してしまいました。どうすれば?
A2. すぐに通話を終了し、消費者ホットライン(188)または警察相談専用ダイヤル(#9110)へ相談してください。
Q3. 折り返すとどうなりますか?
A3. 高額な国際通話料が発生する可能性や、詐欺業者へ直接つながる危険があります。
Q4. トールフリー番号は安全?
A4. 正規企業も使用しますが、詐欺目的でも頻繁に悪用されます。
まとめ:+1855番号を使ったJICC詐欺に注意
- 「+1855」は北米のトールフリー番号(日本からは有料)
- 「JICC」を名乗る自動音声は詐欺の可能性が高い
- スプーフィングによる番号偽装が多発
- 対策は「出ない・押さない・信じない・確認する」の4原則
- 不審な電話はブロックし、#9110・188へ相談を
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参照・出典
- 日本信用情報機構(JICC)|JICCを名乗る詐欺行為について
- 国民生活センター|個人情報を聞き出す不審な電話に注意
免責事項
本記事は特殊詐欺の未然防止を目的とした一般的な注意喚起です。
記事内容は2025年時点の情報をもとにしており、今後詐欺の手口や発信番号が変化する可能性があります。
不審な電話を受けた場合は、警察相談専用電話(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。
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