はじめに
2025年現在、「au(KDDI)」を名乗る自動音声ガイダンス詐欺電話が全国的に多発しています。
電話内容は一見すると公式な連絡のように聞こえますが、実際には不安をあおり、「1を押す」などの操作を誘導して個人情報や金銭をだまし取る手口です。
最近では、+1(アメリカ・カナダなどの北米番号)から始まる「+1565」の番号が確認されていますが、この番号には特に注意が必要です。
🌍 「+1565」とは? ― 存在しない国際番号
「+1」は北米(アメリカ・カナダ・メキシコ一部地域など)共通の国番号です。
その後に続く3桁(今回は565)は「地域コード(エリアコード)」を示します。
しかし、重要なのはここです👇
✅ 「+1 565」は、現在北米番号計画(NANP)では有効な地域コードとして割り当てられていません。
つまり――
この番号は存在しない、または未割り当ての番号であり、正規の通信事業者が使うものではありません。
このような「存在しない番号」からの着信は、番号偽装(スプーフィング)による詐欺電話の典型例といえます。
📞 実際の音声ガイダンスの内容例
被害報告で確認されている音声内容は以下の通りです。
「こちらはauです。お客様名義の携帯電話番号より、通常と異なるご利用が確認されました。お客様名義の電話回線が一時的にご利用いただけなくなる可能性がございます。ご不明な点につきましては、ダイヤルの1を押してください。」
一見、公式の「不正利用通知」に聞こえますが、これは自動音声を使った詐欺の可能性が非常に高いです。
💡 詐欺の目的と手口
詐欺業者は以下のような手順で情報を盗みます。
- 自動音声で「1」を押させる
- 詐欺グループ(偽のオペレーター)につなげる
- 「本人確認」や「利用確認」などの名目で個人情報を聞き出す
- 口座番号・暗証番号・クレジット情報・金銭を要求
⚠️ au公式が、電話で暗証番号や口座情報を聞くことは一切ありません。
🚨 詐欺が疑われる電話番号の例
- +1565XXXXXXX +1 (565) XXX-XXXX(存在しない番号帯)
- +15659130110 +1 (565) 913-0110
📱 表示される番号は偽装されている可能性が高いため、信用せずに応答を控えましょう。
🧩 出てしまった・「1」を押してしまった場合の対処法
- すぐに通話を終了する
- 個人情報・口座・カード情報を伝えた場合は、すぐに公式窓口へ
→ auお客さまセンター:157(au携帯から無料)
→ 銀行・カード会社・最寄りの警察署に相談
🛡 安全な対策
- 不審な自動音声ガイダンスには反応しない
- 迷惑電話対策アプリ(例:Whoscall、Google電話アプリなど)を導入
- 固定電話は「国際電話不取扱受付センター」に登録(無料)
- +18, +217, +86, +990などの国際番号からの着信は要注意
- 家族・高齢者にも情報共有を徹底
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 折り返し電話をしてしまったら?
→ 詐欺グループにつながる可能性があります。高額な国際通話料金が発生する場合もあるため、すぐに切断し、通信会社へ相談してください。
Q2. 本当に不正利用が心配なときは?
→ au公式アプリ「My au」または157で確認。詐欺電話の内容を信用してはいけません。
🔍 関連情報・参考リンク
- 国民生活センター|個人情報を聞き出す不審な電話に注意!
- 堺市|自動音声案内による詐欺が増加
- 鳥取市|大手通信関連会社の名称をかたった自動音声の電話に注意!
📰 あわせて読みたい関連記事
- 【注意】「こちらはNTTドコモカスタマーセンターです」は詐欺の可能性!自動音声ガイダンス悪用の最新手口と対処法
- 【注意】楽天モバイルセキュリティセンターを名乗る不審電話に警戒!国際電話や携帯からの着信に注意
- 【注意】「こちらはNTTドコモカスタマーセンターです」は詐欺の可能性!自動音声ガイダンス悪用の最新手口と対処法
📌 まとめ
- 「こちらはauです」と名乗る自動音声ガイダンスは詐欺の可能性大
- +1 565 は実在しない/未割り当て番号 → 番号偽装の疑い
- 「1を押す」「折り返す」「個人情報を答える」は厳禁
- 不審な場合はau公式157または#9110(警察相談窓口)へ相談
🧾 免責事項
本記事は2025年10月時点の情報をもとに、一般的な注意喚起を目的として作成されたものです。
特定の企業・団体・番号を断定・非難する意図はありません。
最終的な判断・行動は読者ご自身の責任にてお願いいたします。
コメント