はじめに:+1844からの不審電話が増加中
2025年9月現在、全国的に「日本郵便株式会社」や「郵便局」を名乗る不審な自動音声ガイダンス型の電話がSNS等で相次いで報告されています。
電話の内容は「荷物について確認がある」「1を押してください」など、利用者の不安をあおって操作を促す手口です。
一見すると公式の案内のように聞こえますが、実際には 詐欺グループにつながるリスク が高く、十分な警戒が必要です。
+1844番号の正体:北米のトールフリー番号
- +1844はアメリカやカナダで利用されるトールフリー番号(フリーダイヤル)
- 北米番号計画(NANP)では以下の番号帯がフリーダイヤル用に割り当てられています:
- 800 / 833 / 844 / 855 / 866 / 877 / 888
- つまり +1-844(1844) は正規のフリーダイヤル帯域
👉 ただし、日本からかけ直した場合は国際電話料金が発生する可能性がある他、国内の郵便局がこの番号を使うことはありません。
報告されている自動音声の例
SNSなどで確認された音声ガイダンスには、次のようなものがあります。
- 「こちらは日本郵便株式会社です。お客様宛のお荷物がまだ受け取り確認されていません。担当者にお繋ぎする場合は0を押してください」
- 「こちらは日本郵便です。お客様の荷物に異常が発生しました。詳細を確認するには1を押してください」
- 「○○郵便局です。あなたの通帳をお預かりしています。オペレーターに繋ぐには番号を押してください」
👉 いずれのパターンも「番号を押させてオペレーターに接続させる」ことが目的です。
この電話の目的は?
+1844からの「郵便局」名乗り電話は、最終的に次のような詐欺につながると考えられています。
- ボタン操作による詐欺グループへの転送
- 氏名・住所・口座番号などの 個人情報詐取
- 「未払いがある」「法的措置を取る」といった脅しによる金銭要求
👉 日本郵便が自動音声で個人情報を聞き出すことはありません。
安全な対策と注意点
- 不審な電話に出ない
特に「+」から始まる国際番号は無視が安全。 - ボタンを押さない
「1を押せ」「0を押せ」といった操作指示には従わない。 - 個人情報を伝えない
氏名・住所・銀行情報などは電話で答えない。 - 公式窓口で確認する
日本郵便の公式Webサイトやカスタマーサービスから直接確認する。
詐欺が疑われる電話番号例
- +1844XXXXXXXX
- +1 844 XXX XXXX
- +1 (844) XXX-XXXX
- 0101844XXXXXXXX(国際プレフィックス付き)
FAQ(よくある質問)
Q. 本当に郵便局からの電話だった場合、どう確認できますか?
A. 必ず最寄りの郵便局や公式カスタマーサービスに自分から電話してください。着信番号に折り返すのは危険です。
Q. 「1」を押してしまいました。大丈夫ですか?
A. 詐欺グループへ転送された可能性があります。すぐに通話を終了し、不安な場合は警察相談(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談してください。
Q. なぜ+1844から郵便局を名乗るのですか?
A. 実際の郵便局とは関係なく、詐欺グループが名称を悪用していると考えられます。
まとめ:+1844番号と郵便局名乗り電話は要注意
- +1844は北米のフリーダイヤル番号 で、日本の郵便局が使うことはない
- 「日本郵便」「荷物」「通帳」といった言葉で不安をあおるのは典型的な詐欺手口
- 出ない・押さない・信じない・確認する の4原則が有効
📞 不安を感じた場合は、すぐに以下の相談窓口へ。
相談窓口
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
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参照・出典
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