はじめに
2025年現在、+61から始まる国際電話番号を利用した不審な自動音声ガイダンスが日本各地で報告されています。
特に最近では、「近畿総合通信局」を名乗る自動音声による詐欺電話が確認されており、注意が必要です。
実際に報告されている音声ガイダンスの例は以下の通りです。
「こちらは近畿総合通信局からの最終通知です。お客様の電話番号に異常が検知されているため、2時間以内にお客様名義で契約している全ての通信回線が停止いたします。詳細を確認するには1を押してください」
このような電話は詐欺の可能性が極めて高く、絶対に「1」を押さないこと、折り返し電話をしないことが重要です。
+61から始まる電話番号とは?
+61はオーストラリアの国番号です。また、オーストラリア領のクリスマス島・ココス諸島でも利用されています。
本来、海外からの正規の国際電話であれば問題ありませんが、日本国内の公的機関(例:近畿総合通信局)が+61の番号を使って連絡してくることはあり得ません。
なぜ「近畿総合通信局」が狙われるのか?
近畿総合通信局は総務省の地方支分部局のひとつで、通信事業者の監督や電波利用の調整を行う重要な公的機関です。
そのため、名前を騙ることで信頼感を与え、不安を煽り、詐欺に誘導する手口が使われています。
しかし、実際に近畿総合通信局や総務省が自動音声で「回線停止」などの通知を行うことは絶対にありません。
不審電話の特徴と手口
- 自動音声ガイダンスで「通信停止」などと不安を煽る
- 「2時間以内」など緊急性を強調する文言
- 「詳細確認のため1を押してください」と操作を誘導
- ボタンを押すと詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求されるケースが多い
被害を防ぐための対策
- 見知らぬ国際番号(特に+61)からの着信に出ない・折り返さない
- 自動音声の「1を押せ」などの指示には絶対に従わない
- 不安を感じたら総務省や近畿総合通信局の公式サイトで確認
- スマートフォンは迷惑電話対策アプリを設定
- 固定電話は国際電話不取扱受付センターへの登録が有効
- 迷惑電話としてキャリアに通報・着信拒否を設定
詐欺が疑われる電話番号例
- +61 2 XXX XXXX
- +614826123282
(実際の事例に似せた形式ですが、詐欺グループは発信者番号を偽装している可能性があります)
FAQ(よくある質問)
Q1. 近畿総合通信局から電話で連絡が来ることはありますか?
A. ありません。公的機関の通知は書面や公式サイトを通じて行われます。
Q2. 自動音声で「1を押せ」と言われた場合どうなりますか?
A. 詐欺グループのオペレーターにつながり、個人情報や金銭を要求される危険があります。
Q3. 留守番電話にメッセージが残っていました。聞くだけで料金はかかりますか?
A. 再生するだけなら料金は発生しません。ただし、折り返し発信すると高額な国際通話料が請求される可能性があります。
Q4. 間違って「1」を押してしまいました。どうすればいいですか?
A. すぐに通話を終了してください。個人情報を伝えてしまった場合は警察相談専用電話「#9110」に連絡を。
Q5. 繰り返し同じ番号から着信があります。どうすればいいですか?
A. 着信拒否に設定するか、キャリアに相談して迷惑電話対策サービスを利用してください。
Q6. 折り返し発信したらどうなりますか?
A. 高額な国際通話料を請求される可能性があり、さらに詐欺グループにつながって個人情報や金銭を要求されるリスクもあります。絶対に折り返さないでください。
まとめ
- +61はオーストラリアなどの国番号だが、日本の公的機関が利用することはない
- 近畿総合通信局を名乗る自動音声電話は詐欺の疑いが極めて高い
- 「2時間以内に停止」など緊急性を強調するのは典型的な手口
- 出ない・折り返さない・指示に従わないことが最も重要
- 不安な場合は、必ず公式窓口や警察に確認を
免責事項
本記事は、国際電話を悪用した不審電話に関する一般的な注意喚起を目的としています。
記載内容は記事公開時点の情報に基づいており、特定の団体や個人を断定的に批判するものではありません。
実際の通話内容や発信者番号の真偽は状況により異なるため、必ず公式窓口や信頼できる情報源でご確認ください。
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