警視庁をかたる自動音声の不審電話が増加中
最近、「警視庁遺失物受取センター」を名乗る自動音声ガイダンスの不審な電話が相次いで報告されています。
実際の事例では、以下のような音声が流れるとされています。
「こちらは警視庁遺失物受取センターです。現在落とし物が届いております。保有期間が本日までとなっていますので、3番を押して手続きを進めてください。なお法人様、店舗様にお繋がりになっている場合は、お電話をお切りになってしばらくお待ちください。」
一見もっともらしい内容ですが、警察関係者をかたる不審電話の典型的な特徴に当てはまるため、注意が必要です。
なぜ不審電話と考えられるのか?
- 警視庁に「遺失物受取センター」という部署は存在しない
(公式窓口:警視庁 会計課 遺失物センター) - 自動音声でプッシュ操作を促す電話は、情報収集やオペレーターへの誘導が目的と考えられる
- 「期限が本日まで」と焦らせるのは、典型的な詐欺的手口の特徴
想定される狙い
- プッシュ操作によって個人情報を入力させる
- 架空の窓口につなぎ、金銭や口座情報を聞き出す
- 自動音声を使い、多数の人へ一斉発信して効率的に接触する
スプーフィング(番号偽装)の可能性
このような電話では「スプーフィング(発信者番号偽装)」が利用されている可能性もあります。
実際には異なる発信元なのに、あたかも「警視庁」や公的機関からの番号のように見せかける手口です。
👉 番号表示を鵜呑みにせず、警察署公式サイトに記載された代表番号に自分で確認することが大切です。
安全な対処法
- 音声案内を信じず、そのまま電話を切る
- プッシュ操作(番号入力)には絶対に応じない
- 落とし物に心当たりがある場合でも、必ず警察署に直接確認する
- 不安を感じたら、警察相談専用電話「#9110」(無料)に相談する
- 予防策として、固定電話は「国際電話発着信休止サービス」、携帯は「迷惑電話ブロックアプリ」の利用が有効
まとめ
「警視庁遺失物受取センター」を名乗る自動音声電話は、実在しない部署を利用して不安をあおる不審電話の可能性が高い事例です。
本物の警察は、自動音声で「期限が本日まで」といった案内をしたり、プッシュ操作を求めたりすることはありません。
👉 怪しいと感じたら 出ない・信じない・操作しない の3原則を守りましょう。
FAQ(よくある質問)
Q1. 警視庁に「遺失物受取センター」という部署は本当にありますか?
A1. ありません。遺失物の手続きは各警察署や交番で行われます。「遺失物受取センター」を名乗る電話は注意が必要です。
Q2. 落とし物が届いた場合、警察からどのように連絡がありますか?
A2. 警察署や交番から直接、電話や書面で通知があります。自動音声やプッシュ操作を求める連絡はありません。
Q3. プッシュ番号を押してしまいました。どうすればいいですか?
A3. 個人情報を入力していなければ大きな被害は避けられる可能性があります。ただし念のため、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
Q4. 折り返し電話をするのは危険ですか?
A4. 危険な場合があります。高額な国際通話料金を請求されたり、詐欺グループのオペレーターに繋がる危険性もあります。また発信元番号が偽装されている可能性があるため、折り返しても繋がらないこともあります。必ず自分で公式サイトの番号を調べて連絡してください。
Q5. 本物の警察からの電話かどうか、どう見分ければいいですか?
A5. 電話だけで判断するのは困難です。警察は電話で「逮捕状」や「振込依頼」を伝えることはありません。不審に思ったら通話を終了し、公式番号に自分で確認することが最も安全です。
Q6. このような電話が何度もかかってきた場合の対策は?
A6. 固定電話では「国際電話不取扱受付センター」で国際電話を停止するサービス(0120-210-364)が利用できます。携帯電話は迷惑電話ブロックアプリを導入するのがおすすめです。
関連リンク(信頼できる公的機関)
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 警視庁|警察官等をかたる詐欺
- 政府広報オンライン|警察への相談は「#9110」へ
- 国民生活センター|消費生活相談は「188」へ!
免責事項
本記事は、インターネット上の情報をもとに作成した一般的な注意喚起です。特定の人物・団体を断定的に非難するものではありません。
また、内容の正確性や完全性を保証するものではなく、実際の被害や不審な連絡については必ず警察や公的機関にご確認ください。
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