はじめに
最近、「+296」から始まる不審な国際電話についての報告が相次いでいます。
電話の相手は「警察」を名乗り、
- 「あなた名義のカードが不正利用されている」
- 「口座がマネーロンダリングに使われた」
などと不安をあおり、最終的に個人情報や金銭をだまし取るケースが多発しています。
本記事では、+296 という国番号の正体、実際に報告されている詐欺手口、そして安全に対処する方法を解説します。
+296からの不審電話の実例
SNSや掲示板では、以下のような番号が報告されています。
- +296XXXX0110
- +29660900110
会話例(再構成)
「〇〇さんで間違いないでしょうか? こちら、京都府警捜査二課の△△です」
「京都で起きた事件の捜査で、容疑者の所持品から、あなた名義のキャッシュカードが押収されました」
「あなたの口座がマネーロンダリングに使われた疑いがあり、至急警察署まで出頭していただく必要があります」
👉 信用させるために「警察」を名乗り、最終的に金銭や個人情報を詐取するのが典型的な手口です。
+296の国番号はどこ?
国番号の仕組み
国際電話の「国番号」は、国際電気通信連合(ITU)が各国・地域に割り当てています。
- +2 → アフリカ大陸や大西洋の一部の島嶼部
- +29 → 未使用
- +29〇 → ほぼ未使用
- +296 → 未割り当て(存在しない国番号)
👉 つまり、+296から正規の国際電話がかかってくることはありません。
なぜ存在しない番号から電話がかかるのか?
- 電話システムの表示不具合
- 発信者番号偽装(スプーフィング)
特に後者の可能性が高く、詐欺グループが「未使用の国番号」をあえて表示させることで、発信元を特定されにくくしています。
不審な電話に出てしまったときの安全な対応
- すぐに電話を切る(会話を長引かせない)
- 個人情報を答えない(氏名・住所・口座番号など)
- 折り返し電話をかけない(高額通話料・再度の詐欺リスク)
- 着信番号をブロックする
- 不安があれば 警察相談専用窓口(#9110) または 消費者ホットライン(188) へ相談
👉 もし口座番号や個人情報を伝えてしまった場合は、金融機関や警察に速やかに連絡してください。
FAQ(よくある質問)
Q. +296からの電話は折り返しても大丈夫?
A. 存在しない国番号のため折り返しは危険です。高額通話料や再度の詐欺につながる恐れがあります。
Q. 本当に警察からの電話の可能性は?
A. 日本の警察が国際電話番号や未割り当て番号を使うことはありません。公的機関をかたる詐欺と考えてください。
Q. 繰り返し着信がある場合は?
A. スマホの着信拒否設定や迷惑電話アプリが有効です。しつこい場合は通信事業者に相談してください。
まとめ
- +296は未割り当ての国番号で、正規の国際電話ではない
- 末尾「0110」は「警察」を名乗る詐欺電話で多用されるパターン
- 対策は 出ない・折り返さない・個人情報を答えない の三原則
- 少しでも不安を感じたら #9110(警察相談専用窓口) や 188(消費者ホットライン) へ
免責事項
本記事は2025年9月時点の情報に基づいた一般的な注意喚起です。
詐欺の手口や使用される番号は日々変化しており、すべてのケースに当てはまるとは限りません。
紹介している番号は「詐欺に悪用される可能性が報告されている」ものであり、必ずしも不正利用を断定するものではありません。
被害に遭った場合や不安を感じた場合は、必ず警察や消費者庁などの公的機関にご相談ください。
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