はじめに
最近、日本国内で「+210」で始まり、末尾「0110」で終わる国際電話の着信が報告されています。
多くのケースでは「警察」を名乗る詐欺が発生しており、口座情報や送金を求める手口が確認されています。
特に「0110」は日本の警察署の代表番号を想起させるため、信頼させる目的で悪用されていると考えられます。
これは電話番号スプーフィング(番号偽装)の典型例とされています。
+210の国番号はどこ?
現時点(2025年8月)で「+210」は正式な国際電話番号として割り当てられていません。
国際機関の資料では「モロッコによる予約番号」とされていますが、一般利用は確認されていません。
したがって、+210からの着信は日本国内において通常の国際電話とは考えにくく、不審な電話である可能性が高いと言えます。
報告されている電話の特徴
SNSや口コミサイトで共有されている不審な通話例には、以下の特徴が見られます。
- 国際電話(+210など)からの着信
- 警察・総務省・NTTなど「信頼感のある機関」を名乗る
- 台本のように不自然な日本語
- 「ATMで操作してください」「アプリで送金してください」といった金銭要求
👉 公的機関が電話で送金やカード番号を求めることは絶対にありません。
本物かどうかを見分けるポイント
以下に当てはまる場合は、詐欺の可能性を疑いましょう。
- 国際番号(+210、+1など)からの着信
- 「1を押してください」などの操作指示がある
- 自動音声やオペレーターへの転送が不自然
- 警察代表番号(0110)を想起させる番号を使用している
不審電話への安全な対処法
- 国際番号など不審な電話に出ない、折り返さない
- 留守番電話やSMSに返信しない
- 着信履歴・録音を証拠として保存する
- 不安な場合は最寄りの警察署や消費者ホットラインに相談する
個人情報を伝えてしまった場合
万が一、口座番号や住所などを伝えてしまった場合は以下の対応が推奨されます。
- すぐに家族や警察に相談する
- 銀行・クレジットカード会社へ連絡し、不正利用を監視・停止してもらう
- 不審な引き落としがないか口座を確認する
よくある質問(FAQ)
Q1. +210はどこの国の番号ですか?
A. 現時点ではモロッコによる「予約番号」とされており、実際の利用は確認されていません。
Q2. 日本の警察が海外番号で連絡することはありますか?
A. 基本的にはありません。国内の警察署からの電話が国際番号になることは極めてまれです。
Q3. なぜ「0110」という番号が使われるのですか?
A. 日本では「0110」が警察関連の番号として広く認知されており、信頼させる目的で悪用されていると考えられます。
詐欺が疑われる電話番号
- +21032780110
- +21055340110 など
まとめ
「+210」で始まり「0110」で終わる国際電話は、警察を装った詐欺の可能性が高いと考えられます。
被害を防ぐために大切なのは:
- 出ない
- 折り返さない
- 証拠を残す
- 公的機関に相談する
安心のためにも、不審な電話には冷静に対応しましょう。
参照ページ
- 大阪府警察|国際電話不取扱受付センターについて
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 国民生活センター|警察を名乗る電話に注意!-警察がLINEに誘導することはありません-
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免責事項
本記事は2025年8月時点の情報を基に注意喚起を目的として作成しています。詐欺の手口は日々変化しており、正確性や完全性を保証するものではありません。実際に被害が疑われる場合は、必ず警察などの公的機関にご相談ください。
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