最近、「+1883」「+1 (883) 」から始まり、末尾が「0110」で終わる国際電話の着信が多数報告されています。
一見すると「日本の警察署の番号」のように見せかけていますが、これは特殊詐欺に悪用されている可能性が高いため注意が必要です。
📞「+1883」はどこの国番号?
結論から言うと、「+1883」という国番号は存在しません。
正しくは以下の通りです:
- 「+1」 … アメリカ・カナダ・一部のカリブ諸国など北米地域の国番号
- 「883」 … 北米では通常の地理的エリアコードではなく、トールフリー(無料通話)番号帯 に似せた番号。ただし「883」は現在割り当てられておらず、正規には使用されていません。
つまり「+1883」と表示される着信は、実際のアメリカ・カナダ発信ではなく、スプーフィング(番号偽装)による詐欺の可能性が高いのです。
🚨「警察」や「末尾0110」を名乗る手口に注意
最近特に目立つのが、国際電話番号の末尾が「0110」で終わるパターンです。
例:
- +1883〇〇〇0110
- +217〇〇〇0110
- +881〇〇〇0110
これらは、日本の警察署の代表番号に多い「0110」を連想させ、あたかも警察からの電話のように偽装する手口です。
👉 日本の警察が、国際電話や自動音声ガイダンスで市民に連絡することは絶対にありません。
📱詐欺電話の典型的なフレーズ
SNSや掲示板では、以下のような自動音声や会話例が報告されています:
- 「〇〇さんのお電話でよろしいでしょうか? 警視庁捜査二課の〇〇です」
- 「あなた名義の口座が犯罪に使われています」
- 「逮捕状が出ています。警察署に出頭してください」
さらに、出頭を断ると LINEやWhatsAppのビデオ通話に誘導し、
警察手帳の偽造画像を見せる → 個人情報を入力させる → 金銭をだまし取る、という流れが典型的です。
✅ 被害を防ぐための対策
- 不審な国際電話には 出ない・すぐ切る
- 留守電が残っても 折り返さない
- スマホの設定で番号を ブロックする
- スマホは迷惑電話対策アプリを設定する
- 固定電話は国際電話不取扱受付センターに登録する
- SNSや検索で、同じ番号の被害報告がないか確認する
詐欺が疑われる番号例
- +188325810110 / 010188325810110
📌 まとめ
- 「+1883」という国番号は存在しない
- 「883」はアメリカ・カナダの正規エリアコードではなく、未使用の番号
- 末尾0110の国際番号は、日本の警察を装う詐欺の可能性が極めて高い
- 不審な着信には出ず、すぐにブロックすることが最善の対策
免責事項
本記事は、国際電話や特殊詐欺に関する一般的な注意喚起を目的としています。
内容の正確性や最新性を保証するものではなく、すべての事例に当てはまるとは限りません。
万が一、不審な電話や詐欺被害に遭われた場合は、速やかに 最寄りの警察署 や 消費者ホットライン(188) へご相談ください。
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参照ページ
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 警視庁|警察官等をかたる詐欺
- 国民生活センター|警察を名乗る電話に注意!-警察がLINEに誘導することはありません-
- NTTドコモ|海外から電話がかかってくるのはなぜ?不審な電話を見極める方法とは
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