はじめに
最近、「+1811」から始まる番号を表示した国際電話が確認されています。
内容は自動音声ガイダンスで、あたかも携帯電話の通信サービスに問題が発生しているかのように不安をあおり、通話を継続させようとするものです。
実際の音声ガイダンス例
「オペレーターにお繋ぎいたしますので、1番を押してください。
お客様が現在ご利用中の携帯電話のサービスに異常が発生したため、強制的にご利用が停止になります。
異常確認をしたい場合、オペレーターにお繋ぎいたしますので、1番を押してください」
このように利用者を「番号入力」や「オペレーターへの転送」に誘導する手口が報告されています。
しかし、日本の携帯キャリアや公的機関が+1811という国際電話で自動音声を流すことはありません。
国際電話の国番号について(+1 / +1811)
+1
アメリカ・カナダなど北米地域に割り当てられた国番号です。
+1811
「811」という番号は、北米では「市外局番」に相当する部分です。
しかし、北米地域で「1811」という番号体系は通常利用されておらず、不自然な番号表示やスプーフィング(番号偽装)の可能性が高いと考えられます。
対応方法
- 不審な国際電話には出ない・折り返さない
- 「番号を押してください」などのガイダンスには絶対に従わない
- 不安な場合は、契約している携帯キャリアの公式窓口で確認する
- 番号を控え、迷惑電話としてブロック・通報する
詐欺が疑われる電話番号例
- +181119666063 / 010181119666063(国際発信表記)
FAQ(よくある質問)
Q1. +1811からの電話に出てしまいました。大丈夫ですか?
A. 出ただけでは被害につながることは少ないですが、番号入力や個人情報の提供は危険です。必ず携帯キャリアや警察に相談してください。
Q2. +1811という国番号は本当に存在するのですか?
A. +1は北米の国番号ですが、「1811」は特定の国番号ではなく、不自然な組み合わせです。詐欺やスプーフィングに悪用される可能性があります。
Q3. 日本の携帯キャリアが国際電話で通知してくることはありますか?
A. ありません。公式な案内は国内番号や公式SMSで行われます。
免責事項
本記事は、国際電話を装った不審な着信や特殊詐欺被害の防止を目的として一般的な情報をまとめたものです。内容の正確性・完全性については保証いたしません。実際の被害や対応については、必ず契約している通信事業者や警察、消費者ホットライン(188)などの公的機関にご相談ください。
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参照
- NTTドコモ|NTTドコモを装った電話(自動音声等)にご注意ください!
- Softbank|ソフトバンクをかたった不審な電話に関するご注意
- 国民生活センター|海外からの知らない国際電話が増えています!迷惑な国際電話は無視しましょう ブロックも有効です
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