はじめに
最近、「成田空港国際警察署生活安全課遺失物センター」を名乗る不審な電話が相次いで報告されています。
発信元は国際電話番号の「+857」(または010857)などで、日本国内の正規の番号とは明らかに異なります。
一見すると信頼できそうな名前を名乗っていますが、実際には詐欺の可能性が高い不審電話であるため注意が必要です。
実際の自動音声の例
報告されている自動音声は、次のような内容です。
「こちら成田空港国際警察署生活安全課遺失物センターです。あなたのお名前が記載されている遺失物が届いております。まだお受け取りいただいていない場合は、1を押して担当部署までご連絡ください。」
一見すると丁寧な案内ですが、遺失物の案内で「1を押せ」と促すこと自体が極めて不自然です。
なぜ「+857」からの電話が詐欺と疑われるのか?
✅ 電話番号が国際番号(+857)から
成田空港や日本の警察署からの電話は、通常「0476」「03」などの国内番号です。
海外番号(+857=国際電話)から着信する時点で不自然です。
また+8、+85、+857は、国際電話で未使用の国番号です。
✅ 遺失物の案内で「1を押せ」はありえない
正規の空港や警察署が自動音声で「ボタンを押せ」と指示することはありません。
「1を押す」と詐欺グループにつながったり、高額請求につながる危険があります。
✅ 内容が曖昧で不安を煽る
「あなたのお名前が記載されている遺失物」など、具体性のない表現で不安を煽るのは詐欺の典型的な特徴です。
実際の報告例
SNSや迷惑電話情報サイトには、以下のような口コミが寄せられています。
- 「+857から着信があり、自動音声で遺失物センターと名乗られた」
- 「音声ガイダンスを聴いていたら突然切れた」
- 「留守電に不審なメッセージが残っていた」
これらの手口は、個人情報収集や金銭詐取を目的とした国際電話詐欺の典型例と考えられます。
被害を防ぐための対策5つ
- +857など国際番号からの着信には出ない・折り返さない
- 音声ガイダンスで「1を押せ」と言われても絶対に押さない
- 不審な電話番号はネットで検索して確認
- 不安な場合は消費者ホットライン(188)や警察へ相談
- 着信拒否や迷惑電話ブロックアプリを活用する
まとめ
「+857」からの着信で「成田空港」「警察署」「遺失物」というキーワードが出てきても、決して信用してはいけません。
このような電話は 「出ない・押さない・信じない」 を徹底することで被害を防げます。
少しでも不審に感じたら、すぐに着信拒否設定をし、周囲と情報を共有しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 成田空港から遺失物の電話は本当に来るの?
→ はい、実際に可能性はあります。ただし国内の市外局番(0476〜など)からの発信です。海外番号(+857など)からの着信は不自然です。
Q2. 「1を押してください」と言われたら?
→ 絶対に押さないでください。詐欺グループにつながったり、高額通話料が発生する恐れがあります。
Q3. 間違って出てしまったけど大丈夫?
→ 通話しただけでは被害は少ないことが多いですが、次回以降はブロックしましょう。心配な場合は警察や188に相談してください。
詐欺が疑われる電話番号例
- +857005929866 010857005929866
免責事項
本記事は2025年8月時点の情報をもとに作成しています。
詐欺の手口は日々変化しており、すべてのケースに当てはまるとは限りません。
記事内の番号が100%詐欺と断定されているわけではなく、ユーザーからの報告をもとにした注意喚起を目的としています。
被害が発生した場合は必ず警察や公的機関にご相談ください。
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