突然の+999から始まる電話番号の着信に、不安に思い調べた方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、+999という国番号は現時点では存在しません。
それにもかかわらず着信履歴に「+999」と表示されるのは、詐欺グループがスプーフィング(電話番号偽装)し国際電話を装って発信している可能性が高いため、十分な注意が必要です。
+999はどこの国?現在は未使用の国番号です
国際電話の国番号は国際電気通信連合(ITU)が割り当てています。
- +9 → アジアや中東地域に割り当てられる番号
- +99 → 現在未使用
- +999 → 「災害救助サービス用」に予約されており、将来的に使われる可能性はありますが、現状は未使用
したがって、+999から始まる電話番号は正規の国や地域からの着信ではなく、偽装された電話と考えてよいでしょう。
「0110」を悪用したニセ警察詐欺に注意
報告されている事例の中には、+999に続いて 末尾が「0110」 という番号が表示されるケースがあります。
日本国内で「0110」といえば警察署の代表番号に多く使われているため、「110番」を連想させるように仕組まれています。
これを悪用し、「警察を名乗る詐欺」に利用される可能性があります。
想定される手口
- 「京都府警」や「愛知県警」など警察を名乗る偽のオペレーターが対応
- 「あなたの口座が犯罪に使われている」
- 「不正利用の被害に遭っている」などと不安を煽る
- LINEのビデオ通話やATM操作に誘導し、個人情報や金銭を詐取
⚠️ 日本の警察が国際電話を使って個人に連絡することはまずありません。
少しでも不審に思ったら、すぐに着信を切り、折り返さないようにしてください。
不審な国際電話に出てしまった場合の通話料は?
一般的には、海外から日本にかかってきた着信に応答しても着信側に通話料はかかりません。
また、留守番電話を再生しただけで料金が発生することもありません。
ただし、こちらから折り返し発信をすると 高額な国際通話料 がかかる可能性があります。
特に「存在しない国番号」や「不審な番号」には、絶対にかけ直さないように注意してください。
FAQ(よくある質問)
Q1. +999から始まる電話番号はどこの国ですか?
A1. +999という国番号は存在しません。国際電気通信連合(ITU)では「災害救助サービス用」に予約されていますが、現時点では未使用です。
Q2. +999からの着信に出ても大丈夫ですか?
A2. 出ても通話料はかかりませんが、詐欺の可能性があるため会話は避けましょう。
Q3. 折り返し電話をしてしまうとどうなりますか?
A3. 高額な国際通話料が発生したりや詐欺グループへの接続の恐れがあります。絶対に折り返さないでください。
Q4. 本物の警察が+999から電話してくることはありますか?
A4. ありません。日本の警察が国際電話で個人に連絡することはありません。
Q5. 不審な電話を受けた場合はどうすればいいですか?
A5. 出ない・折り返さない・着信拒否設定を行うのが安全です。困ったときは最寄りの警察署や相談専用電話(#9110)へ相談してください。
まとめ
- +999という国番号は未使用で、存在しません
- 末尾「0110」を悪用した警察を名乗る詐欺の可能性があります
- 不審な国際電話には出ても問題ありませんが、折り返し発信は厳禁です
- 少しでも怪しいと感じたら、着信拒否設定をおすすめします
免責事項
本記事は一般的な注意喚起を目的としたものであり、すべての事例を網羅するものではありません。実際に被害や不審な電話を受けた場合は、警察相談専用電話(#9110)などの公的機関へご相談ください。
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参照ページ
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 警視庁|警察官等をかたる詐欺
- Wikipedia|国際電話番号の一覧
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