最近、知らない番号からの不審な国際電話が急に増えたと感じませんか?
「+975」から始まる番号による不審な着信が、全国で多数報告されています。
SNS(X/Twitter)や電話番号検索サイトでは、次のような声が相次いでいます。
- 「総務省を名乗られた」
- 「警視庁捜査二課って名乗ってきた」
- 「NTTファイナンスと名乗る音声ガイダンスが流れた」
- 「自動音声で“未納料金がある”と言われた」
公的機関や大手企業を装った詐欺の手口が横行しているのです。
🔍 +975はどこの国の電話番号?
「+975」は ブータン王国 の国番号です。
ただし、実際にブータンから発信されているとは限りません。
近年多発している「スプーフィング(発信者番号偽装)」により、詐欺グループが国番号を偽装し、日本国内の人に不安を与える電話をかけているケースが多いのです。
そのため「+975」からの電話は、ブータンとは関係のない迷惑電話や詐欺電話の可能性が極めて高いと考えられます。
⚠️ 詐欺の主な内容(報告例)
実際に報告されている不審な電話内容をまとめると、以下のようになります。
NTTファイナンスを装う詐欺
- 「NTTファイナンスです。未払い料金があるため、回線停止の手続きに入ります。オペレーターにおつなぎしますので“1”を押してください」
- 「NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しています。法的措置へ移行しますので、オペレーターに繋ぐ場合は1を押してください」
その他の例
- 「クレジットカードが不正利用されている」
- 「通信料金が未納」
💡 なぜ詐欺に使われるのか?「スプーフィング」の手口
「+975」は確かにブータンの国番号ですが、実際には発信元がブータンとは限りません。
詐欺グループは スプーフィング技術 を使って、発信者番号を偽装しています。
これにより「総務省」や「NTTファイナンス」など実在する機関を名乗り、信頼させた上で個人情報や金銭をだまし取ろうとします。
📞 「+975」に出たらどうなる?
▶ 通話に出ただけで料金はかかる?
通常、着信に出るだけでは料金は発生しません。
ただし、折り返しをすると 国際電話料金(1分数百円) が発生する場合があります。
▶ ボタンを押すとどうなる?
「1を押してください」などの指示に従うと、オペレーターに転送され、詐欺の勧誘が始まります。
▶ 折り返し電話は危険!
高額な国際通話料金が請求される可能性があり、さらに詐欺に巻き込まれる危険もあります。
絶対に折り返しはしないでください。
詐欺が疑われる電話番号
+97504368545
✅ 安全な対応方法
- 不審な番号には出ない・無視する
- 通話中に操作を求められても押さずに切る
- 留守電は内容を確認し、証拠として残す
- 折り返しは絶対にしない
- 心配なら通信会社や消費生活センター(188)、警察相談ダイヤル(#9110)へ相談する
- 固定電話利用者は「国際電話不取扱受付センター」で着信をブロック可能
🧩 なぜ「総務省」や「NTTファイナンス」を名乗るのか?
これは「権威ある組織」を名乗ることで、相手を信じ込ませるための詐欺の典型的な手口です。
覚えておきたいポイントは:
👉 公的機関や大手通信会社が「音声ガイダンスで1を押せ」と案内することは絶対にありません。
🔗 参考リンク・相談先
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🛑 まとめ
- +975はどこ? → ブータンの国番号だが、詐欺電話に悪用されることが多い
- なぜかかってくる? → スプーフィングで番号を偽装
- 出たらどうなる? → 通話に出るだけでは無料だが、折り返すと高額請求の可能性
- どうすればいい? → 出ない・押さない・折り返さない・ブロックする
📌 免責事項
本記事は2025年8月現在の情報をもとに作成しています。
今後の状況により内容が変更となる場合がありますので、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
被害や不安がある場合は、すぐに 消費者ホットライン(188) や 警察相談ダイヤル(#9110) へご相談ください。
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