最近、「+429」から始まる電話番号による着信について不安を感じて検索される方が増えています。
結論から言うと、+429という国番号は現在は存在しません。
それにもかかわらず着信履歴に「+429」と表示されるのは、詐欺グループが国際電話を装って発信している可能性が高いため、十分な注意が必要です。
+429はどこの国?現在は未使用の国番号です
国際電話の国番号は国際電気通信連合(ITU)が割り当てています。
かつて「+42」という国番号はチェコスロバキアで使われていましたが、同国の解体後、1997年に廃止されました。
- +420 → チェコ
- +421 → スロバキア
- +423 → リヒテンシュタイン
- +43 → オーストリア
一方で「+429」という番号は公式には割り当てられておらず、未使用の状態です。
したがって、+429から始まる電話番号は正規の国や地域からの着信ではないと考えてよいでしょう。
「0110」を悪用したニセ警察詐欺に注意
報告されている事例の中には、+429に続いて 末尾が「0110」 という番号が表示されるケースがあります。
日本国内で「0110」といえば警察署代表番号に多く使われるため、「110番」を連想させるように仕組まれています。これを悪用し、「警察を名乗る詐欺」に利用される可能性があります。
想定される手口は以下の通りです。
- 「警視庁」や「大阪府警」など警察を名乗る偽のオペレーターが対応
- 「あなた名義のキャッシュカードが押収された」
- 「口座がマネーロンダリングに使われている」などと不安を煽る
- LINEのビデオ通話などに誘導し、個人情報や金銭を詐取
⚠️ 日本の警察が国際電話を使って個人に連絡することはまずありません。
少しでも不審に思ったら、すぐに着信を切り、折り返さないようにしてください。
不審な国際電話に出てしまった場合の通話料は?
一般的に、海外から日本にかかってきた着信に応答しても着信側に通話料はかかりません。
また、留守番電話を再生しただけで料金が発生することもありません。
ただし、こちらから折り返して発信すると高額な国際通話料がかかる可能性があります。
特に「存在しない国番号」や「不審な番号」には、絶対にかけ直さないように注意してください。
詐欺が疑われる電話番号の例
- +4299330110
FAQ(よくある質問)
Q1. +429から始まる電話番号はどこの国ですか?
A1. +429という国番号は存在しません。過去に「+42」はチェコスロバキアで使用されていましたが、1993年の分離後は廃止され、現在は420(チェコ)、421(スロバキア)が割り当てられています。+429は未使用の番号です。
Q2. +429からの着信に出ても大丈夫ですか?
A2. 通常は出ても通話料は発生しませんが、詐欺グループによる勧誘や個人情報を狙った手口の可能性があるため、会話は避けた方が安全です。
Q3. 折り返し電話をしてしまうとどうなりますか?
A3. 高額な国際通話料が発生する可能性や詐欺グループに繋がる怖れがあります。見知らぬ国番号には絶対にかけ直さないでください。
Q4. 本物の警察が+429から電話してくることはありますか?
A4. ありません。日本の警察が国際電話を使って個人に連絡することはまずありません。警察を名乗る国際電話は詐欺を疑ってください。
Q5. 不審な電話を受けた場合はどうすればいいですか?
A5. 出ない・折り返さない・着信拒否設定を行うのが最も安全です。不安な場合は警察相談専用電話(#9110)で確認してください。
まとめ
- +429という国番号は現在未使用であり、存在しません
- 「0110」を悪用した警察を名乗る詐欺の可能性があります
- 不審な国際電話には出ても問題はありませんが、折り返し発信は厳禁です
- 少しでも怪しいと感じたら、着信拒否設定をおすすめします
免責事項
本記事は一般的な注意喚起を目的としたものであり、すべての事例を網羅するものではありません。実際に被害や不審な電話を受けた場合は、警察相談専用電話(#9110)などの公的機関へご相談ください。
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参照ページ
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 警視庁|警察官等をかたる詐欺
- 大阪府警察|特殊詐欺にご注意
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