最近増えている不審な電話
近頃、国際電話を装って日本電信電話株式会社(NTT)や総務省の総合通信局を名乗る自動音声ガイダンスの着信が相次いで報告されています。
実際に流れる内容の一例は以下の通りです。
「日本電信電話株式会社です。2時間後にこのお電話は使えなくなります。オペレーターとお話ししたい方は、9を押してください」
一見すると日本電信電話株式会社(NTT)からの公式連絡に思えますが、これは詐欺グループによる不審電話である可能性が極めて高いです。
国際電話を悪用した番号偽装
このような電話の多くは、発信元を偽装する「電話番号スプーフィング」という手法で行われています。
- 表示される番号は実在しない国番号だったり、別の国番号に似せたものだったりする
- 実際には海外からではなく、国内外の詐欺グループが操作している
といったケースが確認されています。
つまり、「国際電話だから本当に海外からNTTが連絡してきた」と信じてしまうのは危険です。
詐欺の典型的な手口
報告されている電話には、以下の特徴があります。
- NTTや総務省を名乗る
→ 信用を得るために権威ある団体名を利用。 - 「通信を2時間以内に停止する」と脅す
→ 利用者を不安にさせ、冷静さを奪います。 - 「1を押してください」と操作を求める
→ ボタン操作でオペレーターと称する人物につなぎ、金銭や個人情報を引き出そうとします。
実際にこの手口で口座番号や暗証番号を聞き出され、被害につながった事例も報告されています。
日本電信電話株式会社(NTT)の公式見解
日本電信電話株式会社(NTT)は、ユーザーに対して自動音声で「2時間以内に通信を停止する」と通知することは一切ありません。
また、操作を求めて金銭や個人情報を聞き出すこともありません。
したがって、このような電話はNTTとは無関係の詐欺電話と判断できます。
- NTT|NTTグループ各社を名乗る迷惑SMS(ショートメッセージ)や電話にご注意ください
- NTT東日本|NTTやNTT東日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。
- NTT西日本|NTT西日本を名乗る詐欺に関する注意喚起
- NTTファイナンス|NTTファイナンスを名乗る架空料金請求詐欺にご注意ください!
被害に遭わないための対処法
もし国際電話から見覚えのない番号で着信があった場合は、以下を徹底してください。
- 知らない番号には出ない
- 出てしまった場合はすぐに切る
- 絶対に折り返し電話をしない
- 個人情報や暗証番号を伝えない
- 不安な場合は、警察や消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談する
- 迷惑電話対策アプリやキャリアの迷惑電話ブロックサービスを活用する
まとめ
国際電話でかかってくる「日本電信電話株式会社(NTT)や総務省を名乗る自動音声」は、詐欺グループによる不審な電話です。
- 「2時間以内に通信を停止する」と脅す
- 「1を押してください」と操作を求める
- 個人情報や金銭をだまし取ろうとする
これらは典型的な詐欺の特徴です。
👉 国際電話からの不審な着信には絶対に応答せず、無視・拒否設定で身を守りましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当にNTTから国際電話がかかってくることはありますか?
A. 通常、NTTがお客様に国際電話で直接連絡することはありません。重要な案内は書面や公式サイトを通じて行われます。
Q2. 自動音声で「通信を停止する」と言われたのですが?
A. そのような通知はNTTも総務省も行いません。詐欺電話と考えて差し支えありません。
Q3. 間違って「1」を押してしまいました。どうすればいいですか?
A. すぐに通話を切り、個人情報を伝えていないか確認してください。不安がある場合は警察や消費生活センターに相談しましょう。
Q4. 迷惑電話を防ぐにはどうすればいいですか?
A. 携帯キャリアや固定電話には迷惑電話防止サービスがあります。アプリや設定を活用し、不審な国際電話を自動的にブロックするのが有効です。
免責事項
本記事は、国際電話や自動音声を利用した詐欺の一般的な手口に関する注意喚起を目的としています。内容は公開時点での情報に基づいていますが、すべての事例を網羅するものではありません。実際の被害や不審な電話を受けた場合は、必ず警察(#9110)や消費生活センターなど公的機関へご相談ください。また、本記事は日本電信電話株式会社(NTT)公式の発表ではなく、参考情報の提供にとどまるものです。最新の公式見解はNTTグループの公式サイトをご確認ください。
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