最近、「+422」から始まる国際電話番号を使った不審な着信が相次いで報告されています。
自動音声で次のような内容が流れるケースも確認されています。
「こちらは総務省の総合通信局です。お客様の通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。オペレーターにお繋ぎする場合は1を押してください」
この記事では、+422番号の正体と詐欺の手口、対処法について解説します。
+422から始まる電話番号は存在しない国番号
「+42」はかつてチェコスロバキアで使われていた国番号ですが、現在は廃止されています。
「+422」という番号は、国際電気通信連合(ITU)が定める国番号一覧に存在しません。
つまり、+422からの着信は正規の国際電話ではなく、詐欺や迷惑電話の可能性が高いということです。
詐欺の手口:総務省をかたる自動音声
報告されている手口は以下の通りです。
自動音声で総務省と名乗る
- 「総務省の総合通信局」と名乗る自動音声で電話を開始
不安を煽る内容
- 「通信サービスを停止する」「未納料金がある」などと脅す
番号入力を促す
- 「オペレーターに接続するには1を押してください」と誘導
- 個人情報や金銭をだまし取ろうとする狙い
※総務省が国際電話や自動音声で個人に連絡することはありません。
実際の被害事例
- 「通信が止まる」と信じ、言われるままに操作して個人情報を入力
- 偽のサポート窓口に誘導され、高額な金銭を支払ってしまった
出てしまった場合の対処法
電話をすぐに切る
- 不審に感じたら、最後まで聞かずに切りましょう
折り返し電話をしない
- 不正請求のリスクがあるため絶対に折り返さない
個人情報を伝えない
- 氏名、住所、暗証番号、口座番号は絶対に教えない
公的機関に相談する
- 警察(#9110)
- 消費者ホットライン(188)
不審な国際電話の見分け方
- 知らない国番号からの着信には出ない
- ネット検索で番号を確認する
- 迷惑電話対策アプリを活用
- 携帯キャリアの迷惑電話ブロックサービスを利用
FAQ(よくある質問)
+422からの電話に出てしまったけど大丈夫?
- 出ただけでは料金は発生しません
- ただし指示に従って操作すると詐欺被害の恐れあり
総務省が自動音声で電話してくることはある?
- ありません
- 総務省が個人に直接電話することは少なく、自動音声で案内することはありません。
国際電話で知らない番号は全部詐欺?
- 海外に知人や親族がいる場合や旅行や仕事関係などは正規の可能性あり
- しかし心当たりがない場合は出ない・折り返さないのが安全です
まとめ
- +422は存在しない国番号 → 正規の国際電話ではない・存在しないはずの番号
- 総務省を名乗る自動音声は詐欺の可能性大
- 電話に出ても指示には従わず、すぐ切断
- 不安な場合は警察や専門機関に相談
- 不審な国際電話は「出ない・折り返さない」を徹底
免責事項
本記事は、+422番号を使った不審電話に関する注意喚起を目的としています。内容は公開時点の情報に基づいており、すべての事例を網羅するものではありません。最新情報は総務省公式サイト、警察庁、自治体の発表をご確認ください。
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