はじめに:「+69(069)」=フランクフルト?それ、実は勘違いかも
最近、「+69」「069」から始まる見慣れない電話番号から着信があったという声が増えています。
一見すると、「069=ドイツ・フランクフルトの市外局番?」と勘違いしてしまいがちですが、実はこの番号、国際電話を装った詐欺電話である可能性が高いのです。
この記事では、
- 「+69」はどこの国なのか?
- なぜ「069=フランクフルト」と混同されやすいのか?
- 怪しい国際電話の見分け方と正しい対処法
をわかりやすく解説します。
+69はどこの国?──実は存在しない「国番号」
結論から言うと、「+69」という国番号は実在しません。
✅ 国際電気通信連合(ITU)の公式国番号リストにも存在しない
国際電話で使用される「+○○」という国番号は、ITU(国際電気通信連合)によって定められていますが、+69に該当する国は現在ありません。
正しい国番号 | 国名 |
---|---|
+49 | ドイツ |
+81 | 日本 |
+1 | アメリカ・カナダ |
+44 | イギリス |
― | +69は該当なし |
つまり、「+69」は国際的に存在しない番号であり、詐欺やスパムに悪用されるケースがほとんどです。
なぜ「+69」はドイツ・フランクフルトと勘違いされるのか?
ドイツのフランクフルトには市外局番「069」が割り振られています。
この「069」を国番号「+69」と誤認させることで、相手に信用させる手口があるのです。
たとえば:
- 表示例1:
+690123456789
→「+69」と始まるが、ドイツとは無関係 - 表示例2:
+69 012-345-6789
→一見すると「069」の市外局番に似ていますが、実は詐欺番号
このように、「+69」と「069」の数字の並びを利用したスプーフィング(偽装)詐欺が疑われます。
なぜこのような電話をかけてくるのか?
目的はシンプルで、以下のような詐欺行為を行うためです。
詐欺の主な目的:
- 折り返し電話させ、高額通話料を請求する
- 「緊急」や「支払い」など不安を煽り、金銭をだまし取る
- 音声ガイダンスで「オペレーターに繋ぐ」よう誘導し、個人情報を聞き出す
特に最近は、自動音声による詐欺ガイダンスが増えており、次のような文言が確認されています。
「こちらはNTTドコモです。回線サービスに異常がみられます。詳しく知りたい場合は1を押してください。」
このような音声が流れたら、すぐに通話を終了しましょう。
【対処法】+69からの着信があったらどうすべき?
1. 絶対に折り返さない
詐欺電話の可能性が高いため、折り返し通話は厳禁です。高額な通話料金が発生する場合があります。
2. 着信履歴を保存しておく
万が一被害が発生した場合、証拠として残せるように、スクリーンショットや通話履歴を記録しておきましょう。
3. スマホの迷惑電話ブロック機能を使う
iPhoneやAndroidには迷惑電話番号をブロックする機能が備わっています。
4. 不安なら警察・消費者ホットラインに相談
下記に通報・相談できます:
機関 | 連絡先 |
---|---|
警察相談専用窓口 | #9110(全国共通) |
消費者ホットライン | 188(いやや!) |
よくある質問(FAQ)
Q. 「+69」は詐欺確定ですか?
A. 国番号として存在しないため、高い確率で詐欺またはスパム電話です。警戒してください。
Q. 「069」はドイツの番号ですよね?
A. ドイツ・フランクフルトに使用される市外局番ですが、「+69」とは関係ありません。
Q. 折り返してしまいました。どうすれば?
A. 被害が出ていなければ問題ないですが、心配な場合は「通信会社に通話料金を確認」し、警察の相談窓口「#9110」に相談しておくと安心です。
まとめ:+69はフランクフルトじゃない!冷静な対処を
「+69」からの電話はドイツの正規な電話番号ではなく、詐欺グループによる偽装の可能性が非常に高いです。
今後このような電話が来た場合は、
- 折り返さない
- 出ない(もしくはすぐ切る)
- 通報・ブロック設定を行う
ことで被害を未然に防ぐことができます。
不安なときは一人で悩まず、すぐに警察や消費者ホットラインに相談しましょう。
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