はじめに
「こちらは保健医療局です。重要なお知らせがあります。1を押してください。」
このような自動音声ガイダンスの電話がかかってきたことはありませんか?
近年、保健医療局や保険局を名乗る詐欺電話が全国各地で報告されています。特に「1を押すとどうなるのか?」という不安の声が多く寄せられています。
この記事では、よくある詐欺電話の特徴や「1を押した後に起きること」、そして対処法について分かりやすく解説します。
よくある詐欺電話の内容と音声パターン
詐欺電話は次のような特徴的な音声で始まることが多いです:
「こちらは保健医療局です。保険証の使用について重要なお知らせがあります。何度もご連絡を差し上げましたがご返答がなかったので、こちらが最終のご連絡となります。オペレーターにお繋ぎする方は1を押して下さい」
こうした内容には共通点があります。不安を煽り、「番号を押させる」ことが目的です。
「1を押すとどうなるのか?」
「1を押す」という行為が、詐欺グループとの接点を作る第一歩になります。押した直後に次のような事態が想定されます:
- 電話が詐欺グループのオペレーターに繋がる
- 本人確認と称して氏名、住所などの個人情報を聞き出される
- 架空の医療費や保険未納金などを理由に、コンビニATMでの送金を指示
- ビデオ通話アプリ(LINEなど)に誘導され、更なる被害拡大の可能性
一度でも個人情報を渡してしまうと、二次被害に繋がる恐れがあるため、絶対に数字を押さないようにしてください。
本物の「保健医療局」は自動音声で連絡してくるのか?
原則として、保健医療局や保険局が一般市民に対して自動音声で重要なお知らせを送ることはありません。
特に以下のようなケースは注意が必要です:
- 自動音声で突然かかってくる
- 1や9など数字を押すよう促される
- 留守番電話に不安を煽るメッセージが入っている
- 国際電話番号(+87、+84、+1833など)からの着信
これらの要素が1つでも当てはまる場合は、詐欺電話を疑ってください。
対処法と今後の被害防止策
電話がかかってきた場合:
- 電話に出ない/すぐに切る
- 1などの番号を押さない
- メッセージに反応しない
- インターネットで番号検索をする
すでに出てしまった場合:
- 個人情報を伝えた場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)に相談
- 怪しい送金指示があった場合は、すぐに振込を中止し、金融機関に連絡
予防策:
- 着信拒否設定を活用(国際電話や非通知)
- 迷惑電話対策アプリや通話録音アプリを導入
- 高齢のご家族にも注意喚起を
FAQ(よくある質問)
Q. 自動音声の電話で「1を押してください」と案内されましたが、押してしまいました。どうすれば?
A. 通話をすぐ終了し、個人情報を伝えていた場合は警察や消費者ホットラインに相談してください。
Q. 保健医療局が本当に電話してくることはあるの?
A. 基本的に一般市民への自動音声による連絡はありません。直接職員が対応する場合でも、事前通知や文書があるのが通常です。
Q. 国番号+87、+1833、+978などからの電話は安全?
A. これらの番号は詐欺電話で多く報告されています。知らない国際電話からの着信には出ないようにしましょう。
免責事項
本記事の内容は、報道・公的機関の情報およびSNS上の報告などをもとに構成しています。すべてのケースに該当するわけではなく、状況に応じた冷静な対応が求められます。心配な場合は、必ず消費者ホットライン(局番なし188)または最寄りの警察(#9110)にご相談ください。
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