最近、「+671」から始まる国際電話に関する不審な着信が増えているという報告がSNS(X/Twitter)などで相次いでいます。
中には、「総務省」や「NTTドコモ」を名乗る自動音声ガイダンスが流れるケースもあり、注意が必要です。
この記事では「+671はどこの国なのか?」という疑問に答えるとともに、現在多発している詐欺電話の実態について解説します。
「+671」はどこの国番号?
「+671」は、かつてグアム(アメリカ合衆国領)に割り当てられていた国番号です。しかし現在は正式な国番号ではなく、未割り当ての状態となっています。
なお、現在のグアムの国際電話番号は、以下の通りです。
- 国番号:+1(北米番号計画/NANP)
- 地域コード:671(グアム)
つまり、正確には「+1 671」がグアムの番号です。
「+671」とだけ表示される番号は、スプーフィング(発信者番号偽装)などの可能性が高く、信頼できない着信と考えた方が良いでしょう。
実際に報告されている「自動音声ガイダンス詐欺」
最近、「+671」またはそれに近い番号から、以下のような日本語の自動音声ガイダンスが報告されています。
「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用できなくなります。詳しくは1を押してください」
「こちらは総務省です。異常が見られるため、2時間後に回線サービスを停止します。詳細は1を押してください」
これらは公式な通信事業者や官公庁からの連絡では一切ありません。
不安を煽って番号を押させたり、詐欺グループへ転送するための誘導音声です。
なぜ「+671」や怪しい番号が使われるのか?
詐欺グループは、見慣れない番号に偽装(スプーフィングして、受信者に安心感を与えようとします。
+671のような「一見、正規の国番号に見えるが実際は未割り当て」の番号は、偽装した詐欺電話に非常に使いやすいのです。
怪しい電話を受け取ったらどうする?
- 番号は絶対に押さない(1や0など)
- すぐに電話を切る
- 折り返しは絶対にしない
- 着信番号をブロックする
- 消費者庁や警察、携帯キャリアに通報する
まとめ
- 「+671」は現在未割り当ての国番号です。
- 正確なグアムの番号は「+1 671」です。
- 総務省やNTTを名乗る自動音声ガイダンスの国際電話は詐欺の可能性が非常に高いです。
- 不審な電話は操作せず、すぐに切りましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「+671」は本当に存在しない番号なんですか?
→ はい。現在「+671」は未割り当てです。グアムは「+1 671」が正式な国番号です。
Q2. 「1を押してください」って言われたけど大丈夫?
→ いいえ。詐欺の可能性が高いです。何も押さず、すぐに通話を終了してください。
Q3. 本当にNTTや総務省からの連絡かもしれませんよね?
→ いいえ。NTTや総務省が自動音声で「サービス停止」「番号異常」などの内容を国際電話で通知することはありません。
Q4. 何度もかかってくるんだけど、どうすればいい?
→ 着信拒否設定を行い、スマートフォンの「迷惑電話対策機能」も活用してください。
免責事項
本記事の内容は、2025年7月時点で公開されている情報や実際の通報例に基づいて作成されたものです。
被害や実害を完全に防止することを保証するものではありません。
不審な電話については、必ず公式機関や携帯キャリアに相談してください。
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