最近、海外の番号(国際電話)から「モバイルサービスに問題が発生しています」といった自動音声ガイダンス付きの不審な電話が全国的に増えています。
一見すると通信会社や公的機関からの重要なお知らせのように聞こえますが、実際は詐欺グループによる電話である可能性が高く、十分な注意が必要です。
■ 実際に報告されている音声ガイダンスの例
以下のような内容が報告されています:
「お問い合わせください。現在、お客様のモバイルサービスに問題が発生しており、ご利用に影響が出ております。詳細については、0を押して、お問い合わせください。」
このように、不安を煽りながら「ボタン操作」を誘導するのが特徴です。
■ これは「特殊詐欺」の一種です
この手口は、スプーフィング(spoofing)=なりすましと呼ばれ、発信元の電話番号を偽装して電話をかけてきます。
番号の先頭に「+(プラス)」がつき、国際番号(例:+89、+88、+44など)を表示、見慣れない番号に偽装することで、不安にさせる手口が多く見られます。
■ 「0を押す」「1を押す」──絶対に従わないで!
ボタンを押すことで、次のようなリスクがあります:
- 詐欺グループ(オペレーター)に繋がる
- 個人情報を聞き出されたり、金銭を騙し取られる可能性がある
- 詐欺アプリやフィッシングサイトに誘導される
このような電話では何も操作せず、すぐに切ることが大切です。
■ 対処法:このような電話が来たらどうすればいい?
- 出ないで、無視する
- 操作は一切しない(ボタンを押さない)
- 折り返し電話をしない
- 番号をネット検索して評判を確認する
- 不安なら「#9110(警察相談専用電話)」に相談する
■ 類似の詐欺電話の例
以下のような音声が報告されています:
- 「総合通信管理局からの最終通知です」
- 「2時間後に通話サービスが停止されます」
- 「通信サービスに異常が見られる」
- 「遺失物が届いております」
共通点は「急がせる」「操作させる」こと。
冷静に受け止め、無視することが最も安全です。
■ まとめ
「+」から始まる見知らぬ番号、特に海外の国番号を含む電話には絶対に出ない・操作しない・折り返さないが鉄則です。
詐欺グループは、番号を偽装して信頼感を装い、焦らせて冷静な判断を奪おうとします。
被害を防ぐためにも、「少しでも怪しい」と思ったら即切断・即検索・警察へ相談をおすすめします。
✅ FAQ(よくある質問)
Q1. 「+」が付いた電話番号って全部怪しいの?
→ 必ずしもすべてが怪しいとは限りませんが、「知らない海外番号」からの着信は特に警戒すべきです。心当たりがない場合は出ないようにしましょう。
Q2. 番号を調べるだけで被害にあうことはありますか?
→ Google検索や電話番号共有サイトで調べるだけなら被害にはなりません。ただし、不審なサイトへのアクセスは避けましょう。
Q3. 「0を押して」などの操作をしてしまったら?
→ すぐに通話を切り、心配であれば携帯会社や警察に相談してください。また、情報を伝えてしまった場合は、金融機関やクレジットカード会社にも連絡することをおすすめします。
Q4. 詐欺かどうか自分で判断できない場合は?
→ 不安がある場合は、、#9110(警察相談専用電話)に相談しましょう。
詐欺が疑われる電話番号
+4259692509
🛡️ 免責事項
本記事は、詐欺被害の予防と一般的な注意喚起を目的として作成されたものであり、特定の電話番号や事案に関する断定的な評価を行うものではありません。
記載されている情報は、執筆時点の一般的な事例や報告に基づくものであり、今後の手口の変化や新たな詐欺には当てはまらない可能性もあります。
最終的な対応・判断は、ご自身の責任でお願いいたします。被害が疑われる場合は、速やかに警察・関係機関へご相談ください。
参照
- 大阪府警本部|国際電話不取扱受付センターについて
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!
- 杉並区|NTT・警察をかたる電話に注意!被害多発中!
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