最近、「+」から始まる電話番号からの着信に不安を感じる人が増えています。
特に「+89」など、見慣れない国番号を含む電話には「これって詐欺?」と心配になることも。
この記事では、「+」付き電話番号の意味から、怪しい国際電話の見分け方、詐欺の可能性とその対処法まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
「+」付きの電話番号とは?
「+」マークは、国際電話で使用される共通の接頭記号です。
たとえば、日本からアメリカに電話をかける場合、国番号「+1」を使います。
つまり「+」が付いているからといって、それだけで怪しいわけではありません。
+89はどこの国?
実は「+89」という国番号は正式には存在しません(2025年7月時点)。
つまり、「+89」から始まる電話番号は、実在しない国を偽装した可能性があり、スプーフィング(なりすまし)による詐欺の恐れがあります。
スプーフィングとは?
スプーフィングとは、実際とは異なる電話番号で発信者情報を偽装する行為のことです。
これにより、存在しない国番号から「警察」「大手通信会社」などを装って不安にさせ、詐欺を仕掛けてくるケースがあります。
よくある詐欺のパターン
- 「警察です。あなた名義の口座が犯罪に使われています」
- 「通信サービスを停止します。詳細確認には1を押してください」
- 「NTTの料金が未払いです」
- 「2時間後に電話が停止します」
このように、不安をあおり、個人情報や金銭をだまし取ろうとするのが典型的な手口です。
怪しい国際電話の見分け方
- 知らない国番号(+89など)からの着信
- 不自然な日本語や自動音声
- 「すぐに対応を」と急かされる内容
- 個人情報や操作を要求される
- 様々な名目で金銭を要求される
- 日本の警察や企業を名乗る
これらが揃った場合は、詐欺の可能性が非常に高いです。
着信があったときの対応法
- 絶対に折り返さない
- SMSや音声ガイダンスに従わない
- 不安な場合は警察相談専用電話「#9110」へ
- 「+」や国番号で検索して情報を確認
よくある質問(FAQ)
Q1. +89の電話に出てしまいました。どうすれば?
出ただけで被害に遭うわけではありませんが、「使われている電話番号」としてリストに載る可能性があります。今後のために着信拒否設定をしてください。今後、類似の電話が増える可能性もあるため、無視し、必要であれば警察に相談しましょう。
Q2. +から始まる電話番号はすべて詐欺ですか?
いいえ。+は国際電話のマークなので、必ずしも詐欺とは限りません。ただし、知らない番号・国からの着信には注意が必要です。
Q3. 折り返すとどうなりますか?
高額な国際通話料が掛かる可能性がある他、詐欺グループにつながるリスクがあります。絶対に折り返さないようにしましょう。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、すべてのケースに当てはまるとは限りません。
記載された情報の正確性・最新性については保証いたしかねます。万一被害を受けた場合は、必ず警察・消費者庁などの公的機関にご相談ください。
参照ページ
- 警察庁|みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ
- khb東日本放送|「+」で始まる国際電話を悪用した特殊詐欺に注意 国際電話利用休止のサービスも
- 鹿児島県|国際電話番号による不審電話に注意!
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