最近、「+18」から始まる不審な電話番号から着信があったという声がSNS(X/Twitter)や電話番号検索サイト(JPnumber、電話帳ナビ)で増えています。
「+18ってどこの国?」「本当に国番号なの?」「アメリカから?」と戸惑う方も多いはず。
この記事では、「+18で始まる電話番号の正体」や「なぜ検索しても国名が出てこないのか」、そして「このような電話がかかってきたときの対処法」について解説します。
結論:「+18」は実在しない国番号
まず結論からお伝えすると、+18という国番号は存在しません。
国際電話で使われる国番号(国コード)は、国際電気通信連合(ITU)が定めたもので、「+18」はその一覧に含まれていません。
参考:主な国の国番号
- アメリカ・カナダ → +1
- 日本 → +81
- 韓国 → +82
- 中国 → +86
- タンザニア → +255
- ウガンダ → +256
このように、「+18」という番号はどの国にも割り当てられていないのです。
なぜ「+18」は存在しないのに着信があるのか?
では、なぜ「+18」で始まる番号から着信があるのでしょうか?
考えられるのは以下のような理由です。
1. 「+1(アメリカ)」に続く数字の誤認
たとえば、+1(アメリカの国番号)に続く「8」から始まる市外局番を、「+18」と誤解するパターンがあります。
例:
- +1 818-xxx-xxxx / +1 (818) xxx-xxxx(カリフォルニア州の一部)
このような番号は実際に存在しますが、「+18」という国番号ではなく、「+1」の後に続くエリアコードなのです。
2. なりすまし電話や詐欺の可能性
近年では、発信者番号を偽装して架空の番号からかける「スプーフィング」と呼ばれる手口が横行しています。
こうした番号は実在しない国番号を偽装してくるケースもあるため、「+18」などの怪しい番号からの着信には要注意です。
「+18」はアメリカの番号?という誤解
前述の通り、アメリカやカナダの国番号は「+1」です。
そこに「818」「812」「811」などのエリアコードが続くことで、見た目上「+18」から始まっているように見える場合があります。
しかし実際には以下のように分解されます。
見た目の番号例 | 実際の区切り | 説明 |
---|---|---|
+1818xxxxxxxx | +1 / 818 / xxx / xxxx | アメリカ・カリフォルニア州の番号 |
+1811xxxxxxxx | +1 / 811 / xxx / xxxx | アメリカのナンバーポータビリティ関連番号など |
つまり「+18」と見えても、本当はアメリカ国内の番号の一部であることが多いのです。
このような電話がかかってきたときの対処法
「+18」から始まる見慣れない番号から着信があったら、以下の対処をおすすめします。
1. 出ない・折り返さない
正体が不明な国際電話は出ない・かけ直さないのが基本です。特に「+18」は実在しないため、詐欺の可能性が高いです。
2. 番号をGoogleで検索
「+18」で始まる番号をそのまま検索すると、同様の被害報告や注意喚起情報が出てくる場合があります。
3. 着信拒否設定をする
スマートフォンで該当番号をブロックするか、アプリを使って自動で着信拒否する設定を行いましょう。
まとめ:「+18」は怪しい番号。無視して正解
- 「+18」は実在しない国番号です。
- アメリカの番号の一部に見えてしまうこともありますが、発信元不明の可能性が高いです。
- 不審な電話には出ず、折り返さず、着信拒否で対応しましょう。
コメント