2025年6月以降、「厚生労働省」を名乗る不審な電話がSNS(X/Twitter)で相次いで報告されています。
電話の内容は、「保険証の不正利用」や「警察署への被害届提出」を求めるもので、一見もっともらしい話に聞こえますが、これは詐欺グループの巧妙な手口である可能性が極めて高いです。
📞 実際に報告されている電話の内容
最近確認されている電話内容には、次のようなものがあります:
- 「あなたの保険証が金沢の病院で不正利用されています。使えなくなる前に金沢警察に被害届を出してください」
- 「あなたの保険証で大量の睡眠薬が購入されています。見覚えがなければ、警察に連絡してください」
これらは、まるで公的機関からの重要な連絡のように装っていますが、すべて詐欺の可能性が高い会話例です。
🕵️♂️ 詐欺の流れ(典型的なパターン)
被害事例をもとにした、詐欺の流れは以下の通りです:
- 厚生労働省を名乗って電話がくる
↓ - 「保険証が不正利用された」「警察に被害届を出せ」と案内される
↓ - 「〇〇警察署へ出頭を」と言われるが、出頭できないと伝えると…
↓ - ビデオ通話で被害届を受け付けると、LINEに誘導される
↓ - 警察官のような服装をした人物が登場(実は詐欺グループ)
↓ - 個人情報の聞き出しや金銭の支払いを求められる
💬 なぜこの手口が危険なのか?
危険ポイント | 解説 |
---|---|
信用性の高い名称を使用 | 厚生労働省・警察など、信頼されやすい機関名を悪用 |
不安を煽る | 「保険証が使えなくなる」「不正利用されている」など |
ビデオ通話で信頼させる | 警察手帳や制服風の衣装で視覚的に“本物”と思わせる |
金銭要求 | 「捜査協力のため」「補償のため」などの名目で金銭を請求 |
✅ 電話を受けたらどうすればいい?
- 出ない/すぐ切る
→ 特に「+1」や「+80」などから始まる国際電話は要注意。 - LINEやSMSに誘導されたらブロック
→ ビデオ通話は詐欺グループとつながる恐れあり。 - 内容を録音・メモ
→ 詐欺被害の証拠として残しておきましょう。 - 公的機関の代表番号に直接確認
→ 厚生労働省・警察などへ自分で調べて連絡しましょう。 - #9110(警察相談)や188(消費者ホットライン)に相談
→ 一人で抱え込まず、専門窓口に相談するのが安心です。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. 本当に厚生労働省から電話がくることはありますか?
→ 通常、厚労省から個人に直接電話で連絡が来ることは極めて稀です。来るとしても、事前に通知書や郵送で連絡があります。
Q. 保険証の不正利用で警察署に出頭なんてある?
→ 出頭を促す連絡を、突然に電話だけで指示してくるのは極めて不自然です。
Q. LINEのビデオ通話で警察官が出たら本物?
→ あり得ません。警察がLINEビデオ通話で捜査を進めることは絶対にありません。
🔗 関連リンク・参考資料
- 厚生労働省|厚生労働省職員や機関を装った不審な電話・メールにご注意ください。
- 関東信越厚生局|厚生労働省や地方厚生局の職員を装った不審な電話やメール等にご注意ください
- 警察庁|ニセ警察詐欺に注意!#ニセ警察詐欺
🧾 まとめ
項目 | 要点 |
---|---|
着信内容 | 厚生労働省・金沢警察を名乗る電話 |
詐欺の流れ | 保険証の不正利用 → 出頭依頼 → LINE誘導 → ビデオ通話詐欺 |
危険ポイント | 不安を煽り、金銭要求や個人情報の取得 |
対応策 | 出ない・切る・録音する・ブロック・相談する |
免責事項
本記事は、2025年7月時点での情報をもとに、一般的な注意喚起を目的として作成されたものです。記事内で紹介している内容は、すべてのケースに当てはまるとは限りません。また、特定の企業・団体・個人との関連性は一切ありません。
不審な電話・SMS・メッセージ等によって実際に被害が発生した場合、速やかに最寄りの警察署や消費者ホットライン(188)、警察相談専用電話(#9110)へご相談ください。
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