2025年7月現在、「+1800」や「+1 800」から始まる国際電話の着信が日本国内でも多数報告されています。
一見すると、日本のフリーダイヤル「0120」のようにも見えますが、これはアメリカやカナダなどで利用されている通話料無料番号(トールフリー番号)です。
本記事では、「+1800」の発信元や迷惑電話・詐欺との見分け方、注意点や対処法について解説します。
✅ 「+1800」から始まる電話番号はどこ?
「+1」は、アメリカ・カナダ・グアム・サイパンなど北米地域の国際電話の国番号です。
その後に続く「800」は、トールフリー(通話料無料)番号で、一般的には企業のカスタマーサポートなどに使われています。
つまり、「+1 800」は、
アメリカやカナダの「フリーダイヤル番号」
という意味になります。
⚠️ なぜ日本に「+1800」から電話がくるの?
本来はアメリカ国内向けの無料番号ですが、スパム業者や詐欺グループがこの形式を偽装(スプーフィング)して、日本国内にも電話をかけているケースが急増しています。
また、一部の本物の海外企業やカスタマーサポート(例:Apple、Amazonの海外部門)も「+1 800」番号を使うことがあります。
📞 よくある不審な「+1 800」電話の内容(例)
- 「未納料金があるので、すぐに支払ってください」
- 「お使いのアカウントが不正アクセスされました。1を押してください」
- 「クレジットカードの利用に問題が発生しています」
このように、不安をあおって番号を押させたり、オペレーターに接続させる手口が使われています。
また最近では、警視庁や県警などを名乗る詐欺電話にも使われています。
🛡 迷惑電話と正規の電話の見分け方
チェック項目 | 安全な電話 | 怪しい電話(詐欺の可能性) |
---|---|---|
発信元の説明 | 正確な企業名と用件 | あいまいな会社名・自動音声 |
電話の内容 | 注文やサポートの確認 | 支払い要求や個人情報の入力 |
アクション誘導 | 特定のURLや折り返し先の案内 | 「1」や「9」などを押すように誘導 |
日本語対応 | 流ちょうな日本語または英語 | 機械翻訳風・不自然な日本語 |
🚨 スプーフィング(番号偽装)に注意
スプーフィングとは、電話番号の発信元を偽装する技術です。
詐欺グループはこれを悪用して、発信元を隠蔽することがあります。
つまり、「+1 800 〇〇〇 〇〇〇〇」という着信番号が表示されても、それが本当とは限りません。
💡 対処法とおすすめの対応
- 知らない番号には出ない
→ 特に「+1 800」「+44」「+86」など海外番号は注意。 - 電話を取ってもボタンを押さない
→ 「9を押してください」などの誘導は無視! - 番号検索サイトで調べる
→ 「電話帳ナビ」などで番号の口コミをチェック。 - 不安なときは公式サイトから問い合わせ
→ 正規企業に直接確認するのが安全。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. +1 800からの電話に出てしまった!どうすれば?
→ 通話中に個人情報を伝えていなければ、大きな問題はありません。以後は着信拒否や迷惑電話対策アプリを活用しましょう。
Q. 折り返し電話はしても大丈夫?
→ 不要です。正規の会社からであれば、メールやSMS、アプリなどでも正式な案内があるはずです。
🔗 関連リンク・参考情報
📝 まとめ
- 「+1 800」はアメリカなど北米の通話料無料番号
- 本来は企業のサポート用だが、詐欺電話にも悪用されている
- 知らない番号は出ない・押さない・折り返さないのが基本
- 発信元を隠すスプーフィング(番号偽装)に注意!
📌 免責事項
本記事は2025年7月時点の情報に基づき、一般的な注意喚起を目的としています。
特定の企業・団体・個人を誹謗中傷する意図は一切ありません。
最終的な判断は読者ご自身の責任において行ってください。
詐欺の被害に遭われた際は、警察(#9110)や消費者ホットライン(188)などに相談を。
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